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セカイ防衛少女毒リンゴ  作者: 苺鈴
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リンゴとテスト2

 中間テスト1日目が終わり、教室の席でぐったりする私。

「リンゴ。初めてのうちの学園のテストはどーだった?」

「うーん。難しかった…。でも、一番嫌いな数学が一番良くできた気がする!」

 賀東先生のおかげだけど…。でも、昨日はあのあと、賀東先生の話が頭から離れなくて…。

「そうなんだ!私、数学は昨日の時点で、諦めてたから!」

「私も諦めようと思ったんだけど…賀東先生が」

 は!昨日、賀東先生と二人っきりで勉強教えてもらったなんてももに話したら…。絶対、絶交させられるよね…。まして、キ、人工呼吸のことを知ったら…。このことは、墓場まで持って行かないと!!

「先生がどうかしたの?」

「ううん!何でもないよ。」

「私、これから唯と図書室で勉強するけど、リンゴも来る?唯、意外に勉強できるんだよ!それに口下手なくせに教えるのは上手いんだよ。」

「でも、ごめん。今日は一人で勉強したい気分なんだ…。」

 私がいたら二人のお邪魔になっちゃうよね…。

「そう?じゃあ、また寮でね!」


 ももと別れ『SAWDO』の秘密基地に向かう私。明日は、英語と理科(物理)だから、あの先生に教えてもらおう!

「橘先生ー!『SAWDO』特権で、明日のテストにでる問題教えてください!!」

「…帰れ。たとえ『セカイ』が滅んでも、お前に問題を教える気はない!」

「けち!一問だけでいいんです…。」

「ダメだ!それじゃ、テストの意味がないだろ…。早く、帰って自分で勉強しろ。」

「教えてくれないなら、先生が学園内のいたるところで、タバコ吸ってること他の先生に言いつけますよ?」

「それなら、お前が俺にテストの出題問題を教えろと迫ってきたと、賀東先生に言いつけるぞ?」

「…すみませんでした!自力で勉強します!!さよならー。」

「…待て。テストの問題は教えられないが、解らないところがあるなら教えてやる…。」

「本当ですか!?」

「…どこが、解らないんだ?」

「全部です!!」

「…帰れ!!」


 秘密基地を追い出された私。どうしよう…。物理は問題教えてもらえると思って全然勉強してないよ…。

あれ、前から歩いてくるのは?

「リンゴさん…。また、諦めちゃったんですか?…明日は、英語と理科でしたっけ?」

「賀東先生、物理は得意ですか…?」


―2年2組の教室―

「先生、どうしてそんなに教えるの上手いんですか!?あのニコチン依存不良教師より解りやすいです…!」

「橘先生のことですか…?」

「昨日もありがとうございました。数学が一番、良い点数とれそうです!みんな先生のおかげです!」

「どういたいまして。明日も、頑張ってくださいね。」

 教室に誰か来た。

「花梨君、忘れ物ですか?」

「…先生。…今日から、あなたは僕のライバルです…!」

 花梨君、何、言ってんの!?

「え?何のことかな…?」

「…毒島さんは、わたしません…!」

「花梨君、僕とリンゴさんは、別にそういう関係じゃ…。」

「…僕は諦めません…!!…失礼します…。」

「ああ…また明日。花梨君もテスト頑張ってくださいね…。」

 花梨君が教室から出て行った。絶対、変な誤解してるよね…あの子。


 


 

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