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セカイ防衛少女毒リンゴ  作者: 苺鈴
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新しい敵

 『SAWDO』の秘密基地に移動した私達。

「剣崎先生、闇落ちした生徒って唯君のことじゃないんですか?」

「いいえ。彼は、その闇落ちした生徒によって無理やり『覚醒』させられたのです。」

「どういうことですか…?」

「昨日、私達がこの部屋にいなかったのは、現場となった屋内プール施設を捜索していたためです。『SAWDO』の学生のデータベースと監視カメラを管理しているコンピューターは、まだ修復途中のため使用することはできませんでしたが、何者かが故意に設置していたカメラを発見することができました。」

「それって…。盗撮カメラですよね…。」

「…そうですね。まあ、場所が場所ですし、生徒の水着姿を盗撮しようとしたんでしょう。このカメラの犯人は現在捜索中です。まあ、とにかくこのカメラに一昨日、甘夏唯君に闇落ちした生徒が接触している映像が写っていました。」

 そのカメラに収められていた映像には、音声はなかったけど、唯君と知らない女の子が写っていた。

 その女の子は、学園の中等部の制服と同じようなデザインだけど、色が違って白地に黒のラインが入っていて、リボンが黒で、黒のタイツに銀色の靴。髪はパーマがかかった黒髪で肩までのばしている。頭に白いリボンをつけていて、顔はまるでお人形みたいに整っていて肌に血の気がないのに、真っ赤な瞳と唇をしている。

「この女の子が、闇落ちした生徒ですか?」

「はい。クリム君のように『セカイを滅ぼす者』によって操られていると思われます。」

 女の子が謎の光を唯君に放つと、あたりが光に包まれ…そこで映像は終わっている。

「私達の推測ですが、彼女は、生徒に中に眠る『チカラ』を無理やり『覚醒』させ、暴走させる能力です。」

「すごい能力ですね…。もしかして、この子が私の制服の犯人ですか?」

「…その可能性はあります。」

「とにかく、私達がやることは、この女の子を見つけ出して保護すること!」

「この女の子の呼び方、何にする?俺は、『苺大福』ちゃんがいいと思う!」

「相川、なんで『苺大福』なんだ…?」

「だって、クリム君は『クリーム』でなんかお菓子みたいな名前だから、この子は見た目が白くて、黒くて、赤いから『苺大福』みたいじゃん!だから『苺大福』ちゃん、可愛いでしょ!」

「では、苺(Strawberry)の『S』と、大福(Daifuku)の『D』で、『SD』というのは、どうですか?」

「…剣崎。今のネーミングで、お前の黒歴史がまた1ページ…。」

「えー!『苺大福』ちゃんの方が可愛いよ!」

「じゃあ、剣崎君のと相川ちゃんのを足して『SDガ●ダム苺大福フルバーニアン』ってのはどう?」

「おい、ガ●ダムとフルバーニアンどっからもってきた!?」

「もう、呼び方なんて何でもいいですよ!」


 



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