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セカイ防衛少女毒リンゴ  作者: 苺鈴
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リンゴと賀東先生と生物室

 放課後。『SAWDO』の秘密基地に向かう私。唯君のことも、制服の犯人のことも、聞きたいことが多すぎるよ!昨日は、秘密基地に先生が誰もいなかったんだよね。だから、美術部の方に行ってたんだけど…。

 今日こそ、聞き出さなきゃ!生物室に入り、奥にある秘密基地へとワープさせる扉の前に来た時、生物室の扉が開いた。

「リンゴさん…!」

「ががが、賀東先生!?…どうしてここへ?」

「ももさんから、君が今日は美術部ではなく生物室に行くと聞いたので…。」

 賀東先生…一昨日のこと、私だって気づいてるのかな…!?どどど、どうしよう…!だめだ、まともに賀東先生の顔が見られないよ…。

「リンゴさん…。制服のこと本当に申し訳ありませんでした…!」

 へ…?

「今日は、君になんだか避けられている気がして…。制服のことは、本当に僕の責任です…!リンゴさんに嫌われてしまっても仕方のないことを僕はしてしまいました…。ですが…。」

 なんだ…。先生は、一昨日のこと覚えてないんだ…。良かった…。

「先生…!制服のことは、本当にもういいんです。前にも言いましたが先生は何も悪くありません…!それに、私は、先生のことを嫌ってません…!」

「…それなら、なぜ僕のことを避けたんですか?今も、目を合わせてくれないじゃないですか…。僕が何かリンゴさんに嫌な思いをさせてしまったなら謝りたいんです…。」

 ダメだ…!あの時の…キ、人工呼吸した時のことが、頭から離れない…。賀東先生の顔を見たら…私…。


 その時、生物室の扉が開く。

「リンリンとしーちゃん、どうしたの?」

 相川先生!?

「…ん?何この雰囲気…?はっ!これはもしかして…しーちゃん、ついに告ったの!?」

「違います…!!相川先生は誤解しています!」 

 何の話…?

「リンゴさんが、僕のことを避けてる気がして…その理由を聞いていただけです…。」

「リンリン、なんでしーちゃんのこと避けてんの?」

「…それは。その…。」

 なんて言ったらいいんだろう…。先生を傷つけないような理由…。あああー思いつかない!!

「…俺、わかったよ!リンリンがしーちゃんのこと避けた理由!!」

「何ですか?」

 まさか、相川先生、私がキ、人工呼吸したことを伝える気じゃ…!?

「やめて!相川先生!!」

「リンリン、恥ずかしがることないよ!リンリンは、昨日、しーちゃんがお休みで会えなかったから、今日1日ぶりに会えたから、緊張しちゃったんじゃないの?それで避けちゃったとか?」

「そ、そうなんです…!!相川先生の言う通りなんです。私、1日ぶりの賀東先生のお美しい姿を直視できなかったんです!それに、私は…賀東先生のことが大好きです!」

 最後のは余計だったかな?…本心だけど!!

「…そういうことだったんですか?よくわかりませんが…リンゴさんに嫌われたわけじゃなかったんですね…。」

「良かったね、しーちゃん!」

 相川先生、あなたも大好きです!!

「賀東先生、避けたりしてすみませんでした…!」

「いいえ。リンゴさんに嫌われてなくて良かったです…。」


 賀東先生は、帰って行った。

「相川先生、このご恩は一生忘れません…!!」

「あははは。リンリン、おおげさすぎ!てか、冗談で言ったのに。1日会えなかっただけで、緊張しちゃうなんて、リンリンおもしろいね!ところで、リンリン。しーちゃんのこと大好きって、どういう大好きって意味?」

「え?それは…先生と生徒の関係的な?」

「本当にそれだけ―?だって、しーちゃんは、リンリンのこと」

 相川先生が何か言いかけ時、剣崎先生がやって来た!

「剣崎先生!私、聞きたいことが多すぎて…!」

「毒島さん、新しい敵が現れました…。『セカイを滅ぼす者』に闇落ちした生徒がいます。」





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