case of Plasma part3
遅くなりすいませんでした
「なんのニュースを見ているの?」
そう新しいクラスメイトから問われた
僕は親指切断事件のことだとしっかりと答えた。
「俺も興味あるんだよな」
と、近辺に住んでいるなら誰もが思うようなことを言ってきたので
「家遠いの?」
と聞いてみた。
「歩いて15分くらいかな」
という回答がきた。
普通なら、、、怖いよな。
とかじゃないのか?
彼の不可解さに僕は少しの疑問を感じていた。
「なぁ、、、一緒に事件について調べないか?」
、、、
どういうことだ?
何故そんなことを聞く?
「、、、」
返答に困る僕を見透かしたかのように彼は
「俺もお前と同じような人間なんだ」
と、冷たい笑顔で八重歯を見せた。
僕らは放課後に事件があった場所を巡る約束を交わした。
まだ犯人を探すには早い気もしていたが別に良いだろう。
探すだけ、探検レベルだ。
危険を伴う。
藤岡●、の探検隊が向かうようなような創られた感じの危険ではない。
それでも僕は行く
刺激を求めて
刺激に飢えた僕は殺人鬼や異常者の血によって満たされる。
それは別に普通の人間がスポーツや性行為などに値するだろうしそう考えると至って普通に聞こえないかな?
アメリカの兵隊が戦闘機のミサイルを笑いながら撃つシーンがを見たことがあるじゃないかな?
それと同じ
まぁ誰にでもあり得るということだ
そして
一応言っておく、もう一度言っておく
僕は本当に見かけだけじゃこんな狂っていると思わないような普通の高校生を演じている
それは自然でバレるハズなんてなかった。
でもバレた。
同じ臭いを感じたんだろうか?
いや、、、
同じような人間って言われただけで違うかも知れない
考え過ぎかも知れない
どちらにしても構わないか。
犯罪者を殺すことも罪だろうから
僕は死に価する
まぁ気にしない
………………………………………
放課後
俺はさっき約束したので
指の綺麗なクラスメイトと俺が指を切断した場所まで歩く
「何故犯人は指ばかり狙うんだろうな?」
俺は問いかけてみた。
「わからない、、、というか正直どうでもいい」
「は?」
「まず、僕ら、、、僕には到底理解出来ないよ。僕にとっては異常でも犯人には普通。そこから違うから」
「そうかそうなのか?」
なんだ?なんなんだコイツ
全てを知っているような、、、
まぁいいか
「んでなんで君はこの事件に興味が湧いたんだい?」
「家が近いし、まぁこういう異常な事件が好きなんだ」
「そうか」
コイツは深く追及してこなかった。
ちょっと怖かった。
そんな考えごとをしてたら
「よぉー!アキ!」
と前から歩いてきた二人組が話し掛けてきた。
コイツの知り合いか。
コイツらが話を始めてすぐ俺の携帯が鳴った。
クセのように携帯を確認。
電話、、、マキからか、、、
『どうかした?』
『明日、お父さんがみんなでご飯食べないか?って』
明日かぁ、、、何もないか
『うん。是非。でも俺の父さん、出張中だからいけないかな。母さんには聞いてからまた電話する』
『わかった』
その短い電話が終わった後
俺が振り替えると
無言で俺の後ろにアイツが立っていた。
「おぉっ」
俺はちょっとびびって声を出してしまった。
「彼女?」
さっき友人と話していた声のトーンとは全く違う抑揚のないコイツに
「ああ中学校一年生の時からずっと付き合ってるんだ」
「長いな、リア充か」
「あぁそんなもんだ」
もちろん俺も冷たく
リア充という普通は反応するであろう言葉は無視だ
当然だ
さて夜になったら
ふっ