case of Plasma part1
はじめまして。
ーーーーーーーーーーーーーーーは人が変わっているという区切りです。
結構更新は今年までは遅いと思います。
来年からは一週間に一度のペースにできると思います。
よろしくお願いいたします
高校一年の僕。
春で実際、右も左もわからない
入学式を今日迎える。
この高校は超有名人の卒業高らしく結構な倍率である。
つい最近、その人が小学生を助け、事故にあったため、その話も校長が話している。
他人のために命を犠牲にできるなんてどんな神経をしているのだろうか?
いや、まだ彼は死んではいないけれど意識不明の重大だ。
まぁ、彼のことは全くと言っていいほど興味はない。
僕がこの高校に入ったのは、ちょうどその彼が高二の時にこの高校であった殺人事件に興味があったからだ。
いつからだろう、僕が殺人事件、、、断末魔の悲鳴を求めるようになったのは。
いつだっただろう?僕が人を初めて殺したのは。
12才のとある夜のことだった。
「アキ!逃げなさい!」
「嫌だよ!」
僕は泣いていた。
「きゃー!!」
目の前で父が刺された。
「お願いします!この子だけは!」
母が僕を抱いて叫んだ、、、
目の前に表れた男は笑って首を傾げた。
その時だったろうか、僕は男に向かって突進をして鳩尾に頭をぶつけた。
そして苦しむ男を押し倒し目を潰した。
それで十分だったはず。
しかし、その男に暴力を振ることに僕は快楽を得てしまった。
父を刺した包丁で男の足をきり、次に手をきり、最後に首をきった。
力が無いので切り落とすことは出来なかった。
母はそれをみながら僕を恐れた。
「お父さんの怨みだ!」
と僕は叫んだ。
その言葉が僕を社会的に救ったのだと今は思う。
警察が来たとき誰が被害者かわからなかったと思う。
それくらい僕はしていたのだ。
しかし、あの言葉のお陰で誰も僕のことを異常者などと思わなかった。
勇敢な子供だと称賛さえされた。
世界は甘いな。と思った。
その前までは普通の正義感の強い男の子だったと思うが、、、
いや人間は過去を美化してしまうから、、、もしかしたら前から狂っていたかもしれない。
その日から人を殺したくて堪らなくなってしまった。
ただ、、、僕は無実の人を殺したいわけじゃない。
殺したらいけないというのを心の底から思っている。
だから僕は、、、
僕の価値観で死刑に値する犯罪者を殺している。
今まで強姦犯や殺人鬼を4人殺した。
最近気になっているニュースがある。
その犯人が次々と罪を犯したなら僕はそいつを捕まえて殺そうと思う。
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今日もまた俺の親指がべらべら喋る。
友人とも彼女ともだ。
この親指が憎く感じるが
愛しおしいくも感じる。
俺は自分の口より指が他人と会話と交わしている。
それはこの歳の学生ならほとんど一緒だろうな
特に俺の彼女の親指は美しい
そして、、、そのことに気付いた瞬間から彼女の指がほしい
しかし、、、そんなことは出来ない。
だから俺はその欲を違う人間の指で満たそうとしている。
携帯で知り合った女だった。
計画は簡単。
仲良くなって会おうと誘い待ち合わせをする。
そして待っている女を襲い眠らせ、公衆トイレで親指を切断。
因みに待ち合わせ場所で待っている女がどっちの指で喋っているかを確認してその指を切断した。
そして、しっかりと指を保冷剤を敷き詰めた缶の中にいれ、あらかじめ掘ってあった穴へ埋めて、女を助けに来たフリをする。
女を起こし、犯人を全く見ていないことを確認し警察と救急車を呼び、その間に止血をしてあげる。
そうして、俺は指と称賛を手に入れた。
だが満たされない。
全く満たされない。
欲しいのは一体なんだ
欲しいのは綺麗な指だ
手に入れた指はシミがあり、爪にはデコレーション。
俺はこんな指のために危険を犯したのか?
そう思うとあの女を殺したくて堪らなくなってしまう。
俺はその指を愛でることはなく見つからないように捨てた。
そして、今日は高校の入学式だった。
「んで、何でその女の人と会おうとしたの?」
入学式が終わり、帰宅途中で寄ったファーストフード店で彼女のマキと会話をしている。
「別に浮気とかじゃないぜ?」
これは事実だ。
「本当に?」
そう言いながら飲み物に手を伸ばしたマキの指を見て、俺はなんて美しいのかとつい触ってしまった。
「ど、どうしたの!?」
「あっごめん、、、なんか触れたくなって」
?を頭に浮かべる彼女。
「本当にタカちゃんはマキにメロメロだねぇ」
なんてジョークを飛ばしてきた。
「うん。ずっと頭から離れない。」
「も、もう、、、」
顔を真っ赤にしているマキ。
俺は照れ隠しで顔を指で隠すのが見たかった。
親指だけだ。
他の指には興味ない。
親指が欲しい。
一番はマキのだがそんなことは出来ないし、現段階ではもう手に入ってるも同然だ。
マキと身体を交える時、手を繋ぐ時、親指の感触に俺は最高の気持ち良さと心地よさを感じる。
落ち着くのだ。
ただマキの親指だけが好きなわけじゃない
マキの心も外見も大好きだ。
愛している。
だからマキの悲しむ姿を見たくない。
だから俺は他人の指で満足しなければならない。
俺は帰宅して黒い服に身を纏い真っ暗な世界に身を沈めた。