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毒親

作者: 逢坂 英二

“いや〜!やな話を朝から聞いちまった。”


 聞かなきゃよかったと言うより勝手に相手が漏らした方が正しい。

 私はある業界の人物と知り合いである。

 彼の業界も私の個人名と職業は伏しておく。

 聞いた話はある女の話だ。

 昭和の団塊ジュニア世代の女、ある地方で一番の歓楽街がある市で生まれたらしい。

 風俗嬢になった理由は知らないがそれも辞めてある男と結婚した。


――“そうして……彼が生まれた。”――


 たが、父親は彼が幼いうちに家から出ていってしまう。

 そして、目鼻立ちのハッキリした顔立ちの彼を母親は何故か芸能界に売り込もうと躍起になり子役のオーディションを受けさせた。


――“それが彼の運命を変えた。”――


 子役として引く手も数多となり……某国営放送の朝の連続小説、大河に主演する程に俳優として成長して大手有力芸能プロダクション所属となった。

 子役のステージママと芸能プロが対立する……本当に定石通りの流れで笑っちまう。

 その母親は再婚していたのだが……元ホストと噂される。

 そんな継父と彼が家族に成れたであろうか?

 上手くやっていけたのだろうか?

 芸能プロは彼が大人になるに従い母親と引き離す。

 当たり前かもしれない。

 再婚相手とも母親は離婚した。


――“それは、どうでもいい!”―ー


 これからは誰も知らなかった事かもしれない。

 本当にこれからだったのに……彼から引き離された間に母親にどういう経緯があったのか?

 母親はその地方で大手企業の会長の愛人どころか内縁の妻になっていた。

 彼が家庭を築こうと考える年頃になり、実父とも連絡を取り合い幾らかの家族の記憶を思い出した時。


――“そんな時に再び……母が現れた。”――


 そこで何が起こったのだろう。


――“彼は、……自殺した。”――


 彼が死んでからも彼がどれだけ孤独だったのかも知らずにファンの間で陰謀論が誠しやかに飛び交う。

 その母親は、会長の正妻をどんな手を使ったのか?追い出して本妻……後妻に収まっていた。

 そうなると芸能プロとも掌返しで彼の遺骨を寺に預ける芸能プロからの提案に従い渡したそうだ。


――“人間の証明と真逆だな!”――


 ……けど結果は同じで悲しすぎるんだよ!

 ここまで書いたことは……全て嘘だ!!

 そんな母親が存在して溜まるか!?


――“いちゃいけないんだ〰️!”――


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