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第二十四話 ガルム山脈麓

更新が遅れてすみません。リアルが忙しくって・・・。

今回は冒頭なのであくまで触れ込みです。


────── 6月20日 ガルム山脈麓近く ───────



アチーブと分かれた翌日からルーゼはガルム山脈の麓に向かっていた。


あの日見つけた十傑ロワからの伝言。それによればガルム山脈の麓の地下脈に”ある物”を隠した、と書かれていた。

ルーゼはそれの正体を確かめる為に向かっていた。そして、それから一週間と2日


(・・・ここか。)


ルーゼはガルム山脈の麓に着き、その地下脈の入り口と思しきものを見つけたのであった。

それを見てみると、確かに、認識阻害の結界が張られており、並大抵の魔術師では到底見つけることができない質のものである。


そして、どうやら人間のみを対象としたものであるようだ。動物が通った跡はある。


ルーゼ程のものでもなければ、見つける事は困難であろう。実際、ルーゼ本人も、それを一瞬で認識にする事は出来なかった。


(ロワが張ったのか、500年近くもの間。よくこれだけ持った物だ。)


かつての友が張ったその結界にルーゼは改めて、彼に対する敬意を思った。今はともかく、当時のルーゼにここまでの結界を作る能力はなかった。


そう思いながら、ルーゼは結界の中に侵入する。


認識阻害の結界の中に入ってすぐに、地下脈の入り口に張ってある侵入阻止の結界が張られていた。先程の認識阻害の結界はこれを隠すためのものでもあったのだろう。


(・・・思ったよりは、まだ簡単な方か。)


意外にもその結界は簡単な作りであった。


想定外ではあるが、中に何があるか分からない以上無暗に侵入阻止の結界を破壊したくなかったルーゼとしては、正直有難くあった。


(・・・あいつのことだから、意図的にそうしていた可能性もあるが・・、)


ルーゼは自身の魔術で結界を相殺し壊すことなく、地下脈の入り口に入って行くのであった。




「・・・案外、整ってるな。」


地下脈に入ってすぐ、ルーゼはそう感じた。


500年も経っているのだ、流石に所々劣化してはいるものの、ルーゼは想像していたものよりかはずっと綺麗であった。


そして、二つ目。


「・・・成程、本当にいるな。」


ロワの伝言にあった通り、地下脈の内部に大量の魔獣がいる。その気配がルーゼの魔力探知を通して伝わってきた。


と、言ってもルーゼの近くには現時点ではおらず。それに、警戒しなければならない程の魔獣はいない。


・・・・最深部にいる大きな気配を除いて。


(・・・こいつだけ、気を付けておくか。)


そう思いつつ、所々にある罠を警戒し回避しながらルーゼは地下脈を進んでいく。


そして、


「・・・おっと。」


ルーゼが地下脈を進んでいると、進行方向に小型の魔獣がいた。見てくれからして恐らく魔猿であろう。向こうもルーゼに気が付いたのかその方向を睨み、唸る。滅多に見ない人間に対する威嚇、それだけでなく食い物としても見ているのだろう。


「・・・。」


ルーゼはあたかも意に介していないかの様に、魔猿に接近する。

もし、本能でルーゼを避けるのなら無視。襲い掛かるようであれば対応する。そう思いながら、歩く。



次の瞬間、魔猿はルーゼに襲い掛かった。



跳躍し、一瞬でルーゼ目掛けて飛びかかり、その巨腕で殴り掛かる!


が、それは届くことなく、魔猿はルーゼの風魔術による刃で腕と首を切断され、絶命したのであった。


「・・・すまんな。」


ルーゼは無表情でそう言って、進もうとする。・・・・・が、


「チッ、面倒だな。」


ルーゼの魔力探知によって、かなりの数の魔獣がこちらに向かっていることを感知した。


魔獣の中に、魔力に敏感な個体でもいたのだろう。かなり距離があったはずだが、気づかれた。


一体一体は相手にならないが、群れればそれだけで十分な脅威となる。

規模の大きな魔術で吹き飛ばせば楽だが、ここは地下脈。万が一崩落させる様なことがあっては元も子もない。


そう考え、ダメ元で認識阻害の結界を張る。──────が、駄目。

魔獣の群れは止まることなくルーゼ目掛けて接近してきている。


ここまで魔力に敏感であれば、その程度の誤魔化しは効かないということだ。


「仕方ねぇ・・・、やるか。」


ルーゼは観念し、地下脈を進むのであった。



もう魔力を抑えても意味が無い。

そう開き直ったルーゼは光魔術で明かりを灯し、そうしてしばらく進むと、少し開けた場所に出る。


(崖・・・か。)


その先にはそこそこの高さのある崖があった。おそらく、この崖を降りなければならない。幸い、底が見える程度なので、ルーゼならそのまま飛び降りれる。


そして、今この崖に着けたことをルーゼは幸運に思うのであった。


(崖上で迎え撃てるなら、大した苦労は無いな。)


そう、崖下には、相当な数の魔獣がひしめいていた。

中には、既に崖を登らんとしている者もいた。


それらを火の魔術で撃ち落とすと、その瞬間に翼を持つ巨獣が飛び掛ってくる。


「シェイブ。」


そう言って、今度は風魔術で、それらを切り刻む。


それに怒ったのか、獰猛な魔獣共が吠える声が地下脈中にこだまする。

その声を聞いて、更に魔獣が来るだろう。


最深部にいる巨大な気配を放つ魔獣の事を考慮して、体力を消費したくない。


さっさと──────


終わらせよう。ルーゼがそう思った瞬間であった。


「───!!??」


ルーゼが立っていた所が、突如崩落したのであった。地の利を解決する為に魔獣がやったようだ。


直ぐに姿勢を立て直し、着地する。


「・・・・チッ、しまったな。」


ルーゼは頭を掻きながらそう呟いた。


ルーゼの前方と左右、そして上空は魔獣共に包囲されていた。

背後は崩落した崖、逃げ場は無い。あの時よりも強くなったルーゼで無ければ、死んでいただろう。


「───やるぞ。」


ルーゼは表情を消し、魔獣共との戦いを始めたのであった。


読んでいただきありがとうございます。


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これからもよろしくお願いします。

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