表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/19

第九話☆新聞図書館

新聞図書館へ行った。


目当ては海外の新聞。日付のなるべく新しいものを探すけど、数か月単位でまとめて送られてくるらしいから、読むのは過去のニュース記事。


おかしいよね?「ニュース」って新しいって意味があるらしいし、「新聞」も新しく聞く、って書くのに。


お目当ての、雨降り皇国の新聞は、用紙が変わっていて、多少水に濡れても文字が滲まないし、用紙も破れにくい。


自動音声読み上げ機とか、自動翻訳機とか、いろいろ便利な道具がしつらえてあるけれど、僕はポケットから辞書を取り出して、持参したノートに文章を書き写し、首っ引きで意味を調べ始めた。


こうすることには意味があって、自分で書くと覚える率が高くなり、外国の言葉が少しわかるようになってくるんだ。


「えーと、第二皇子、長年のひざのリウマチ治療。雨が降り続き、湿度が高いわが国では、多数の国民がリウマチを患っている。かくいう第二皇子もその一人で、苦しんでおられるのを見かねた侍従たちが海外に派遣されてリウマチ治療を行うことになった。


民間療法で、ヒポクラテスという魔法使いがリウマチ治療に参戦。


特殊な蜂を連れて、皇子の元を訪れ、蜂の針で皇子の膝を差し、見事治療に成功。皇子はぴょんぴょんとびはねるまで回復しており、寝たきりだった生活から、いたずらっ子まるだしの活動的な生活になったという」


へえ。よかったね、皇子!


ぼくは全然知らない皇子に親近感を覚えた。まだ子どもだそうで、遊びたいざかりだったんだろう。治ってよかったね。


でも蜂の針は痛くて怖かったろうなぁ。


アナフィラキシーにも気を付けないと。


翻訳した文章の下に記事の感想を書き込む。


いいニュースだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ