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第十四話☆らせん階段

「らせん階段はゆるやかに」


その本の題名はそう書いてあった。


小さな本屋の店の奥の棚にあったんだけど、内容はともかく、題名にひかれてつい買ってしまった。


この街にも何か所からせん階段があって、よく遊んでた記憶があるんだけど、久しぶりにその一つへ行ってみた。


とん、とん、とん、……。


ゆっくりあがってゆく。


建物の影が途切れて恒星の光に照らされる。どこまでも立ち並ぶ建物の上や合間をぬって、大小様々な階段が連なっているのが見える。


建物の窓からいろんな生活が見て取れる。


階段の踊り場で座って本を読んだ。


風が頬に心地いい。


「うーん」


ちょっと残念なことに、その本の内容は、ぼくの思っていたのとずいぶん違った。


女性の主人公で、たくさん恋をして子どもに恵まれるんだけど、その子どもたちもそれぞれロマンスがあって波乱万丈な物語だった。


この本の中で、らせん階段って、遺伝のことを指しているらしかった。


「あてがはずれちゃったなぁ」


でも、お話の最後まで読み切る。


ぼくだったら、このタイトルでどんなお話を書けるだろう?


空を見上げて、白い雲がゆっくり移動するのを眺める。


「らせん階段、っと」


今乗っかっているらせん階段を、ものすごい勢いで駆け下りてみる。


頭くらくら。


「たしかにゆるやかに下りなきゃきついや」


ははは、と苦笑した。

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