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第二話☆ホムサ・トフト

その日は雨が降っていた。


肌寒くて、窓を閉めきり、暖炉の火に薪をくべる。


煙突から煙が立ちのぼり、どんよりとした空に消えてゆく。


ブランケットにくるまって、ぱちぱちはぜる炎を飽きることなくみつめていた。


童話集を読んでいて、気に入っていたフレーズが頭の中に再現される。


赤い布地を買いに行き、何種類もある赤の中からおひさまの赤を探し出すお話。さしずめ今のぼくだったら暖炉の火の色を探しに行くだろう。


少しうとうとしながら、無意識に、今度書くお話の題材を模索する。


ああ、あたたかい。


ホムサ・トフトを知ってるかい?


彼は、いつも電気虫のことを想像してたんだけど、だんだん想像の中の電気虫が成長してでっかくなっちゃって、制御がきかなくなるんだ。


でも、ここぞというときになって「お前なんか最初からいなかった!」って電気虫の存在自体を消しちゃうんだ。


彼はただ空想するだけの人じゃなくて、現実に向き合う強さも持っていた。


ぼくもそんな風にいたい。



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