上手くできなくても失敗しても間違っても
いつもいつもたくさん人を傷付けようとする人はどうしてそんなことをしようと思うんでしょうか? 誰かからたくさん傷付けられたからですか?
じゃあその<傷付けようとしてきた人>は誰ですか? 学校の同級生ですか? 近所の人達ですか? 通りがかりの人達ですか?
それとも親ですか?
ちょっと上手くできなかったからといって、ちょっと失敗したからといって、ちょっと間違ったからといって、とてもとてもバカにしてきたりしたんですか? ルリアもハカセもそんなことしなかったんですけどね。
だってミコナは赤ちゃんだったり小さな小さな子供だったりしたんですよ? それでなんでも上手くできて失敗もしなくて間違うこともないなんて逆におかしくないですか? だから上手くできなくても失敗しても間違ってもそれは普通のことなんです。別にバカにしなくちゃいけないようなことでもないはずですよね。
バカにされるのとか嫌じゃないですか。なのにどうしてそういうことを平気でできる人がいるんでしょう? そしてどうして、そんなことをすると相手が傷付く、傷付けることができるというのを知っているんでしょうか?
誰かから傷付けられるというのが当たり前だったから、それが日常だったから、相手を傷付け痛めつけること自体が当たり前のことになってしまっていたんですか? それが当たり前だから自分も誰かを傷付け痛めつけるのが当たり前に許されることだと思っているんですか?
ルリアもハカセもそんな風には思っていません。誰かを傷付けたり痛めつけたりするのは良くないことだと考えています。だからミコナのことも傷付けたり痛めつけたりするのは良くないことだと思っていました。
だからミコナのことを痛めつけたり傷つけたりしてきませんでした。そんな二人のやり方を真似るだけで今のミコナになれるんです。
ミコナには、タムテルの両親や、サンギータの父親の気持ちはまったく理解できないでしょう。自分の家族を傷付けて苦しめてそれを当たり前のことだと思ってる人の気持ちは。
タムテルの父親はタムテルの母親やタムテルのことはまったく顧みない人でした。仕事を言い訳にして家にも滅多に帰らずたまに帰ってきても顔すらまともに見ない。父親にとって二人は『いないもの』なんでしょうね。そういう態度がどれだけ二人を蔑ろにしてるのかまったく考えることもできない。
そしてサンギータの父親に至っては、サンギータの母親はただの都合のいい道具でしかありませんでした。相手を人間だと思っていたらそんなことができるでしょうか?
いくら責めたところで考えを改めるはずもないので責めることはしませんが、ルリアやハカセが決してしないことをしていたのも事実です。




