お互いに影響を与えあって
でも、オウやフカが相手に強く当たったりすることがあったのは、ルリアの魂が分裂して、普段はウルやティーさんとして形になってた部分が抑えてくれていたのが別々になってしまったからでしょう。
だけどそんなオウもフカも改めてミコナやハカセに触れることでそこから学ぶことができました。
そんな風にお互いに影響を与えあって人は存在しています。もちろんウル達かぷせるあにまるは人間じゃありませんけど、だから正確には、
『心を持つ者同士、影響を与えあっている』
と言った方がいいのかもしれません。
ミコナもそれを学びました。
それをちゃんと分かっていたら誰かにきつく当たったりすることも減るのかもしれませんね。だってそうやってきつく当たることの影響というものがあるというのも分かるはずですから。
サンギータとヴァドヤのことが分かりやすいでしょうね。
サンギータとヴァドヤは、ティーさんやガーと出逢えたからそれまでと大きく状況が変わりました。影響を受けたんです。そうじゃなければ今と変わりなく、それどころかもっと状況は悪くなってたかもしれません。なにしろサンギータはいよいよ思春期に差し掛かるところだったんですから。
中学生になって、体もますます大きくなって、力も強くなって、いろいろ不安定な時期に入った状態でヴァドヤとの関係が拗れたままだったらどんなことになっていたでしょう。
考えるだけでも恐ろしいですね。
だけどそれぞれティーさんとガーに出逢って自分の正直な気持ちとかを打ち明けられるようになって受け止めてもらえるようになってそれで心の余裕を持てるようになっていたんですから。
どちらも自分の力だけでは努力だけではできないことでした。それも事実なんです。
『子供がどんな人間になるかは生まれつき決まってる』
そんなことを言う人もいますけど、もしそれが本当ならサンギータもヴァドヤもティーさんやガーに出逢ったからって変われることはなかったはずですよね。タムテルもそう。
『誰かに影響を受けて変わる』
『何かのきっかけで変わる』
なんていうことがあるはずがないんです。『変われる』ということは『最初から決まってるわけじゃない』ということですよね?
だからこそルリアもハカセも努力してきたんです。自分達がミコナに影響を与えるのは分かってましたから。『生まれつき決まってる』なんてことは信じてませんでしたから。
生まれつき決まってるならどんなに手を抜いても平気だから、どんなにいい加減なことをしても平気だから、そういうことにしたいんじゃないですか?
それこそおかしいですよね。




