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大変な人気

みんなそれぞれ何らかの形で問題を抱えていたりはしますけど、やっぱり何も問題のない人生なんて普通はありませんよね。だから結局、その中で何とか幸せに生きられるための方法を見付けるしかないんです。


ミコナ達みたいに。




ところで、かぷせるあにまるは発表されてから大変な人気で生産が追いつかず、何度も出荷調整がかかっていました。そのせいもあってかネットオークションで高値で取引されたり類似品も多数出回るという事態に。


ミコナ達が暮らす世界では犯罪自体は少ないですから詐欺のような直接的なものはほとんどありませんけど、ネットオークションで高値がついてしまったり、後追いで類似品を作ること自体は別に法律に違反するようなことでもないので、どうにもなりませんでした。


類似品についても、かぷせるあにまるほどの品質が確保されていないというだけで依代としては機能しているので、これも詐欺には当たらないんですよね。


だけど<かぷせるあにまるの類似品>は一応はちゃんと小型マナ転換炉がベースなっていて、動いたりはするんですけど、発生したマナが動物を思わせる形になるんじゃなくて最初から動物をモチーフにした形でデザインされています。


また、かぷせるあにまるのように空中に浮かんだりはできなくて、声も搭載されたAIが作る合成音声だったりします。


その辺りはハカセが独自に開発したマナ制御技術の賜物であると同時に特許申請されている部分なので勝手に真似はできないんですよね。


そもそもハカセ以外はノウハウを持っていないので真似をしようとしても簡単じゃありませんけど。もし真似できたとしてもきっとコストがすごくかかって本物よりも高くなっちゃうでしょうね。


類似品の売りは安さですから高くなっちゃったら意味がないでしょう。ネットオークションに出品することも別に犯罪ではありません。


ごく稀に魂が宿らないことが有り得るのは分かっていました。従来の依代でもそういうことはあったんです。なのでそういう場合は返品・返金対応してもらえることが決まっています。


割合としては1%にも大きく届かないものですけど。


だけど中には返品・返金対応してもらうんじゃなくてネットオークションに出品する人もいるということです。


『大切な人の魂を迎えるための依代として買ったもののはずなのに!』


と憤る人もいますけど、ハカセも本心では良い気がしないのは事実ですけど、人にはそれぞれ事情というものがありますからね。 


かぷせるあにまるは『原則として1世帯につき一個』という条件で販売されています。それというのも、魂が帰ってくるのは『ほとんどの場合が一人』と分かっているからです。



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