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個人懇談

朝食の用意が終わった頃、


「おはよう……」


寝ぼけた様子でハカセも起きてきました。ハカセは今では家事とかはしませんけど、元々得意ではありませんでしたから、得意で積極的に『やりたい』と思う人がたくさんいるわけですから、逆に足を引っ張ってしまいますね。


だからこれでいいんでしょう。この家では。


ハカセもウル達がくるまでは家のことも頑張ってくれていました。巧くないなりに。ミコナもそれについては感謝しています。


恩着せがましくなかったからというのもあるでしょうけど。


それのおかげで『あまり巧くできない』ことについても『頑張ってくれてる』と素直に思えるんですね。


だって巧くできてないのに恩着せがましくされたらやっぱり気分良くないじゃないですか。<恩を感じるというくらいの見返り>が欲しいのならやっぱりそれなりのものを提供しなきゃですしね。




こうして朝食を終えて、用意を済ませて、ミコナは学校に向かいます。もちろんフカが学校までついて行って。


ところで今日は個人懇談がある日でした。


「え…と、夕方の4時からだったよね……?」


ハカセがそう訊いてきます。


「そうね。私も行くけど」


ルリアが応えました。実はかぷせるあにまるとして帰ってきてからはもうすでに二度目の個人懇談ですけど、ミコナが六年生になってから初めてでした。


五年生の時の個人懇談では、


「妻のルリアです。依代に宿って帰ってきました」


ハカセがそう紹介したら、


「え…? 依代? 依代なんですか!?」


担任の先生に驚かれてしまって、そこから先はほとんどルリアの話になってしまって、ミコナのことはあまり話せませんでした。もともとミコナのことで話をしなければいけないようなことはあまりありませんでしたけど。


学校での様子も問題なかったですから。


世間ではかぷせるあにまるの市販も始まって、大変な話題となり、普及も始まっていました。だからルリアの存在も驚かれるようなものじゃなくなっていってるんです。


だけど決して人間というわけでないのは確かですから、ルリアだけで保護者として話ができるというわけでもありません。法律上は今はまだかぷせるあにまるは<依代>でしかなく、あくまで器物。<もの>でしかない。


この辺りの法律上の扱いなどというものについてはまだまだこれからというのが実情です。


それまでと全く違うものが現れた時には、作り出された時には、それまでとは違う対応が必要になってきますから。


だけどそれは実際にそうなってみないと分からないというのも事実ですので、法律というものはどうしても後追いになってしまうんですよね。


だけどこれも含めて人間自身が対処していかなければいけないことです。



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