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人が人と一緒に暮らすということ

こうしてリビングにきたミコナとルリアとガーは、


「おはよう」


ウルとティーさんとオウとも声を揃えて挨拶を交わして朝ごはんの用意を始めます。


「うむ」


そんな様子を見てオウが満足気に頷きます。ミコナが今日も元気そうだからです。


今日の朝食はプレーンなオムレツとサラダとヨーグルト。それをルリアとガーだけでなくミコナも作るんです。なにしろミコナとルリアとガーとウルとティーさんとオウとフカとハカセとカリナの九人分ですからね。


そこに、


「おはようございます。ごめんなさい、遅れました!」


慌てた様子でカリナが現れます。だけどまだ<お手伝いさんとしての仕事の時間>ではないので本当は問題ないんですけどね。今はまだあくまで家族としての時間。


だからルリアも、


「おはよう、でもまだ大丈夫だよ」


笑顔でそう言ってくれます。


カリナが加わって四人で朝食を作ればさすがに早いです。オウは相変わらず店の上でふんぞり返ってるだけですけど、ウルとティーさんはテーブルを拭いたり食器を出したりと手伝ってくれています。


こうして皆でワイワイとやるのが楽しいんです。『誰の役目だ』とか『誰がやらなきゃいけない』じゃなくてみんなでやれば楽しいじゃないですか。


ああ、だけどそれも<みんなでやるのが楽しい家族>だからというのもあるんでしょうか。顔を合わせているのも嫌な家族じゃあこうはいかないかもしれませんからね。


失敗しただけでバカにされたり、きつく怒鳴られたり、強く叩かれたりするような家族だと、確かに一緒にはいたくないでしょうね。


自分がそう思うのなら他の人にもそんなことしなければいいのに人間ってどうしても自分に甘いんですよね。


他の人にきつく当たってもいいけれど 、自分が他の人からきつく当たられるのは嫌なんですよね。


変な話です。


ミコナの家では本当にみんな楽しく暮らせるのが普通でした。だから何かちょっと嫌なことがあっても家に帰ってみんなとこうして過ごせていればもう平気になりますし沈んだ気持ちになっている家族をさらに追い詰めるようなことをする人もいません。


だって家族なのにどうしてそんなことをしなければいけないんですか?


他所の人は違う育ち方をしてきたからいろいろと考え方が違うのも当たり前でしょうけど、家族ですからね。たくさん顔を合わせてたくさんお話をしてお互いのことが分かる機会がたくさんあるのに相手のことを分かろうとしないのなんて、それって怠けてるってことじゃないですか?


カリナは元々は家族じゃないですけど、たくさんお話しをしてお互いのことを確かめ合う機会があってそれでいろいろ分かってきて一緒に暮らせると思ったんです。


それが、人が人と一緒に暮らすということですよね。



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