おやすみなさい
こうして、カリナだけでなく猫のルリアも受け入れてもらえたことが確認できて、本当に新しい生活が始まりました。
だけど、あくまで<住み込みのお手伝いさん>という形なので、仕事は朝の8時から夕方の5時まで。これまでと同じです。それより前の時間と後の時間は普通に家族と同じですね。そこでは仕事はさせられません。
ただ、夕食を作るまでは仕事としてしますけど、ミコナやルリアや皆が後片付けをしているのを見ていると、さすがにいてもたってもいられなくなり、
「私の分は自分で片付けます」
ということでカリナ自身の分は片付けることになりました。
これについては自分で生活している時も自分が使ったものの片付けはしますから<仕事>と考えなくても大丈夫なのでしょう。
そうして夕食もお風呂も終えてリビングでみんなと一緒に寛いでいると、
「ご主人様はまだお仕事なのですね」
夕食は一緒にしつつそれからまた仕事に戻ったハカセを見てカリナは口にしたのでした。
ルリアがかぷせるあにまるとして帰ってきたことで、ハカセはますますお仕事に没頭できるようになりました。その上でルリアが頻繁に様子を見に来てくれるので、やりたいようにできてます。
ハカセはこうして研究してるのが一番楽なんですね。だけど食事だけはみんなと一緒にとるように、結婚してからはしています。
そうしてルリアがハカセの体調を確かめてるんですね。もちろん本人も気を付けてるんですけど研究に集中すると気付かなくなることもありますから。
それと同時にハカセもルリアの体調を気にかけていたんですけど、彼女の病気には気付けなかった。気付いた時には手遅れで、ハカセはそのことをとても悔やんでいました。
だからミコナに対しては特に気を付けてました。その分、研究が捗らなかったというのもあったのは事実でした。
そういう意味では捗るようになりましたね。
「おやすみなさい」
「おやすみなさい」
夜が更けて、ミコナが、トイレに出てきたカリナと挨拶を交わして、寝室へ向かいます。
そのすぐ後で、ルリアも、
「おやすみ」
声をかけてくれました。ミコナと一緒に寝るためです。ガーは先に寝室に向かっていました。
トイレに行ったあと、カリナはそっとリビングを覗きます。そこではウルとティーさんが話をしていました。さらにオウはいつものように棚の上に陣取って休んでいます。
すると、カリナが覗いていたことに気付いて、
「寝るのか?」
問いかけてきました。
「はい、おやすみなさい」
応えたカリナに、
「おやすみ」
「おやすみやっしゃ~」
ウルとティーさんも挨拶を。
「おやすみなさい」
笑顔で応じつつ自分の部屋に向かいます。
「……」
ふと、その前にフカにも挨拶をと思って玄関を見ましたが、フカには、猫のルリアの相手をしてもらった時にもう挨拶をしていたのでかえって迷惑かと思い、部屋に戻ったのでした。




