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そういう不具合があるのも

フカが家に帰ると、夕食の用意が始まっていました。


あたたかい家庭の光景がそこにはあります。なのにタムテルにはそれがない。どうしてそんな違いが生まれるのでしょう。


ルリアの魂が宿っていた時にも分からなかったけれど、もともと人間として生まれたわけじゃなかったフカには余計に分からないんです。だって、ミコナもタムテルもどっちも人間じゃないですか。ミコナは人間だからこういう家庭に生まれられて、タムテルは人間じゃないからああいう家庭に生まれたというわけじゃないはずですよね?


なのにどうしてそんな違いが生まれるのでしょう。


『結局、自分の子供を人間だと思ってねーのがいるってことだろうな』


そんなことを思うとなんとも言えない気持ちになります。すごく腹も立ちます。だけど今の社会はまだまだ完璧じゃないんだって思えば、そういう不具合があるのも当然なのでしょう。




朝、ルリアやウルと一緒にミコナを送り出したガーは、家の掃除をみんなで分担して始めます。


オウはリビングと廊下を、ウルはお風呂場とトイレを、カリナは庭を、ルリアとガーはキッチンを。


特にキッチンは、衛生上の観点からも丁寧にしないといけないですからね。ルリアはそれこそ、電子レンジの中に入ってしっかりと掃除をします。


「いや~、電子レンジって中から見るとこんな感じなんだね」


初めて電子レンジの中に入って掃除した時には、ルリアは感心したようにそう言いました。


それだけじゃありません。キッチン収納の中にまで入って徹底的に掃除します。


「正直言ってこの体になってすごく便利だなと思う。小さいけど力も強いし、なんか世界の見え方も変わっちゃうよね」


なんてことも言っていました。かぷせるあにまるになったことを徹底的に満喫していますね。


すると、ガーも床下収納の中に入って掃除していました。


ミコナの家の床下収納は、大人がギリギリ一抱えできるほどの箱くらいの大きさのが二つありました。そこには普段あまり使わない食器類が入ってます。


ガーは、隙間用の小さなモップを手に中に入って、食器の間の埃を拭きとっていきました。いつも掃除してますからそんなに汚れは目立ちませんけど。


一方、電子レンジの中に入ったルリアは、外からだと目につきにくい場所も丁寧にウェットティッシュで拭いていきました。実はこうして中に入って掃除をするのはガーが始めたことです。最初に入った時には、外からは死角になる辺りや人間の手では届かない辺りに汚れがこびりついていて大変だったりしたんですが、ガーが丁寧に根気強く掃除したことで今ではすっかり綺麗になっています。だからルリアもすごく掃除しやすくて。


あと天井近くのキッチン収納も人間だと見えにくい場所も掃除できて助かりますね。



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