学校はどうですか?
大叔母樣とルリアが大人としてのお話しをしている間、セイラはミコナと、学校についてのお話しをしていました。
「ミコナさんは学校はどうですか?」
「うん。楽しいよ。みんないい人だし」
「それは何よりです。ソリティさんもかなり落ち着いてきましたし、様々な問題も、おおむね安定しているようです」
「私はそこまでは分からないけど、うん、つらそうにしてる人がいない方が楽しいよね」
そうでした。ミコナは誰かがつらそうにしてるのを見るのがつらい子なんです。だけどミコナ自身にはそれを解決する力はない。そんな事実も理解しています。だからその分、セイラのように力を持つ人が動く。セイラは自身が大きな力を持っているということの意味をよく分かっていました。
一方で、ティーさんやガーやフカのように、誰かの力になれる存在もいる。しかも、ティーさんやガーやフカは、ミコナがいるからこそ自分にできることをしようとする。世界はそうやって成り立っているんですね。
穏やかだけどとても大事なことをたくさん話し合って、小さなお茶会は終わりました。
もちろん、ウルとティーさんとガーもたくさんお話ししました。特に大叔母樣とは、かぷせるあにまるとしての経験についてたくさんお話しを。その中でティーさんは、
「ワイの経験から言わせてもらえるんやったら、とにかく動物には注意した方がええっちゅうことでんな。向こうはワイらの都合なんか知ったこっちゃあらへんしな」
と口にしました。これについては、
「それは気をつけないといけませんね」
「注意書きの文言に加えないといけないかもしれません」
大叔母樣とセイラも関心を持って応えました。たまたまかもしれませんけど犬に攫われカラスに攫われ、ティーさんとしても伝えておかないといけないと思ったのです。これまでとは違う全く新しいものを世に出そうというのですからそういうところの蓄積も必要ですしね。
こうしてお茶会を終えたミコナ達は、来た時と同じようにしてワゴン車に乗り家に帰ります。
「セイラさんって本当に立派なすごい子だよね」
ルリアは笑顔でそう言った後で、
「だけど、大叔母樣の気持ちもなんとなくわかるような気がする。自分がセイラさんの体に宿ってしまったことで彼女を無理に大人びた子にしてしまったんじゃないかと考えてしまうのもね」
少し寂しそうにそう口にしました。けれどそれに対してウルは、
「確かにそうかもしれないけど僕は、セイラ自身は別に気にしてないんじゃないかなって思う。だってそうじゃなかった場合のセイラはいないんだから、比べられないし」
するとティーさんも、
「そうやな。ワイもそう感じる」
と言った上で、
「けど、大叔母樣が『もしかしたら』って思ってまうんはそれとはまた別かもしれへんなとも思うんや」
とも口にしたのでした。




