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よろしくね、後輩

「いってらっしゃいませ」


ミコナとフカを見送り、カリナはバイクをガレージ脇に止めて。家に入っていきます。


「おはようございます」


挨拶すると、


「おはよう!」


「おはようさん!」


「おはよう」


ウルが、ティーさんが、ガーが、リビングから出てきて迎えてくれました。さらには、


「大義である!」


オウが翼を広げてふんぞり返りながら偉そうに出迎えます。でもカリナは嬉しそうです。そしてオウ達と一緒にリビングに入ると、


「おはよう」


「おはようございます」


ルリアとハカセが出迎えてくれてカリナの仕事が始まります。ハカセは研究室に入って、


「それじゃ、カリナはリビングの掃除をお願いね」


朝食の片付けを始めたルリアに言われて、


「はい! 先輩!」


とつい応えてしまったカリナは、慌てて口を押さえて、


「あ、あ、ごめんなさい!」


焦りますけど、


「あはは♡ よろしくね、後輩」


ルリアは笑顔で言ったのでした。


一方、ミコナの方は、学校近くまで来ると、


「おはよう」


ルイネとエンファが合流。さらに、


「おはよー!」


「おはよう♡」


エティトとルプスも合流。さらにさらに、


「おはよ!」


サンギータも合流して、学校に入っていきます。そこに、


「おはようございます」


セイラの姿も。


そして、挨拶はしなかったですけど、タムテルの姿もありました。


みんな元気な様子で、登校してきます。サンギータは特に、表情が柔らかくなりました。元々、他の子供達に対してはそうだったのが、教師に対しても、


「おはようございます」


と普通に挨拶できるようになったんです。これは結局、母親のヴァドヤとの関係が改善されたからでしょうね。


そうしてみんなが学校に入っていくのを、フカが見送っていたのでした。


ところでフカとタムテルと言えば、もうずっと学校での様子を見守ってることもなくなってます。学校にいる間は普通にできてますし。


だからミコナを学校まで送り届けると、フカも家に帰るんです。帰って、家の屋根の掃除をする。雨樋に溜まった落ち葉とかを取り除くのは、フカの役目です。ずっと屋根に陣取っていたので、フカが一番、屋根の状態を把握してますから。


しかも、雨樋で受けた雨水を下水へと導く配管の中にまで入り込んで、そこに引っかかっている落ち葉とかまで綺麗に。


配管の中に入り込んだフカが、


「ぬおおおおおーっ!」


と気合を入れながら雨樋まで戻ってきて、スポーンと出てきます。フカのおかげで、雨樋が詰まったりすることもなくなりました。するとそこに、


「お茶にしませんか?」


カリナが声を掛けてきました。


「おう!」


応えて下りてきたフカの体を、カリナがタオルで拭いてくれたのでした。



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