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おどおどとした泣き虫な自分でも

ルリアが言います。


「ガーって、本当に嬉しそうに作るよね」


そうです。ガーは食事を作る時とても嬉しそうに作るんです。すると、


「みんなが美味しく食べてくれるのが嬉しいから……」


照れくさそうに応えます。応えつつ自分の体よりも大きなサンドイッチを器用に作っていきます。それはルリアも同じですけど。


自分のすごくネガティブな部分の影響を強く受けてすごくおどおどとした泣き虫になってしまったというガーに対して、ルリアは申し訳なく思っていました。自分がとっくに克服した部分が今になってこんな形で表に出てくるなんて、本当に恥ずかしい。


けれどガー自身はそれを気にしてはいませんでした。おどおどとした泣き虫な自分でもヴァドヤに料理を教えてあげることでサンギータとの仲を取り持つことができたんですから。


それがガーにとっては自信になってるんですね。


こうしてサンドイッチも完成。みんなで一緒に夕食にします。


カリナももう毎日一緒です。仕事は終わってますけど夕食までは食べていきます。そしてこうして残ってもらうわけですから食費はハカセ持ち。


「いえそんな! 申し訳ないです、食費は自分で出します!」


と遠慮したカリナに、


「ゲストを招いたホストが歓待するのは当然でしょ?」


ルリアが言って納得させました。だけどカリナにも待っている<家族>がいるので夕食までですけどね。


そのカリナに美味しく食べてもらいたいとガーが丁寧に作ったサンドイッチを口にして、


「美味しい♡」


笑顔になるカリナを見てガーも笑顔になります。その一方でオウとフカはカリナが作ったサンドイッチをガツガツと貪るように食べてますけど。


だけどそれを見てカリナも嬉しそうでした。オウやフカが勢いよく食べているというのは美味しい証拠ですからね。


そうしてみんなで楽しく食事を終えるとカリナは自分の家に帰って行きました。


それからミコナはルリアやガーと一緒にお風呂に入ります。ウルやティーさんやオウやフカはルリアが来たことで遠慮するようになりました。


かぷせるあにまるそのものには性別はないので別にウル達は男性ってわけじゃないんですけど、なんとなくですね。


それにルリアとガーが一緒ならミコナも寂しくないですから。


そしてお風呂でルリアがガーに話します。


「ガーもありがとうね。ミコナを守ってくれて」


するとガーは、


「ううん、守ってもらってたのはボクの方だよ。こんな泣き虫のボクにミコナはすごく優しくしてくれたんだ」


頭を掻きながら申し訳なさそうに応えました。そこにミコナが、


「だってママもパパも私のことすっごく大事にしてくれるもん。だったら私もみんなのこと大事にしたい」


笑顔で言ったのでした。



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