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一番印象が変わったのは

そうして家に帰って寛いでいるティーさんに、


「コーヒー、どうぞ」


ガーがコーヒーを持ってきてくれました。


「おおきに!」


ティーさんが笑顔で応えると、ガーも笑顔になります。


そんなティーさんとは対照的に、一番印象が変わったのはガーかもしれません。おとなしくて気が小さいのは相変わらずなんですけど、以前ほどはビクビクおどおどしてなくて、特に家族に対しては普通にしゃべれるようになったんです。


もしかするとルリアのそういう部分の影響がとても強かったのかも。そしてルリアの魂が出て行ったことで、ガーとしての性格が表に出るようになった。そんな感じでしょうか。それがどうであれ、こうして普通に接することができるようになったのなら、幸いというものでしょう。


こうしてガーは今、ルリアやカリナと一緒に家のことをこなしていたのでした。


「じゃあそろそろ、夕食の用意をしようか」


ルリアが告げると、


「はーい♡」


ミコナとガーが声を揃えて応えます。


ウルは家の掃除がメイン、ティーさんとフカはミコナの送り迎え、オウはカリナと買い物という形でそれぞれ主な役目が出来上がっていることで、ガーは料理担当という感じ。


それと合わせて、何日かごとにヴァドヤに会いに行って新しい料理を教えたりもしています。今日はシチューでした。なのですでに仕込みは終えられていて、ガーがつきっきりでシチューの鍋の番をしていたところです。


だからシチューに沿えるためのサンドイッチをこれからミコナとルリアとハカセとカリナとガーとウルとティーさんとオウとフカの分、しめて九人前を用意するわけですね。それを、ルリアとミコナとカリナとガーで手分けして作るんです。


ルリアはミコナとハカセの分を、ミコナはルリアとガーの分を、カリナはオウとフカの分を、ガーはカリナとティーさんの分を、それぞれ作ります。


材料は食パンとハムと卵とレタスとみな同じものですけど、それぞれ盛り付け方とかが違いました。ルリアが作るミコナとハカセのは長方形に二等分したとてもスタンダードな印象。ミコナが作るルリアとガーの分は中身は普通ですけど四等分した一口サイズなそれで、カリナが作るオウとフカの分は中身がたっぷりでボリューミィかつカラシ入りマヨネーズもたっぷりでスパイシー。ガーが作るカリナとティーさんの分は三角形に二等分したものでした。


どれも美味しいのは確実ですね。それをみんなでワイワイ楽し気に作ります。もちろんガーもです。


実は泣き虫なのは相変わらずなんですけど、でもそれはテレビとかで泣けるシーンを見た時なんかに泣いちゃうだけで、普段はとても朗らかなのでした。



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