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全失皇女の亡命譚  作者: しらさわ
第1部 全失皇女の亡命譚
5/48

クイズ

 ワレーシャとガルドが闘技場に入ると、フィーコは相変わらず魔法陣と向き合っていた。

 集中していて、二人の入室にも気づかない。

 キキモラのウィンウィンという駆動音だけが聞こえている。


「フィーコ、陛下がお見えですわよ」

「あーはい、そこに置いておいてください」

「わしは郵便物か何かか」

「え、お父様!?」


 ガルドの声に、フィーコは素っ頓狂な声をあげる。


「い、いけない! 早く閉じないと!」


 フィーコは慌てて詠唱を始める。

 魔法陣が発光し始める。


「おいフィーコ、わしは別に雷を落とすつもりで来たわけでは……」


 だがフィーコは話を聞いていない。

 しばらくすると発光が収まり、フィーコが額の汗を拭う。


「ふぅ……あ、お父様、いらしてたんですか。この魔法陣は科学の世界へのパスではなく、新しいアートで……」

「無理があるじゃろ……。マッサージチェアとやらが飛び出てくるくらいなら、もう構わんわ」

「はい、マッサージチェア? 何の話ですか?」


 フィーコが首を傾げる。

 次の瞬間。


「ウッ!」


 ガルドがうめき、ドサっと倒れた。

 その背後から、スタンガンを握ったワレーシャが現れる。

 スタンガンからはチリチリと不穏な音が漏れ出ている。


「え……?」


 突然のことにフィーコは固まる。

 ワレーシャは横たわるガルドを冷然と見下ろしている。


「大陸一の雷使いも、ユピテルとの契約が切れればこんなおもちゃで気絶するんですのね」

「え、ワレーシャ……?」


 フィーコは状況を飲み込めない。

 スタンガンを放り捨てたワレーシャはガルドの右手を掴むと、そこからユピテルの指輪をスッと抜き取る。

 そして、それを自分の右手の中指にはめる。


「あの、ワレーシャ、いったい何をして……」


 ワレーシャは答えないで詠唱を始める。

 ジャックフロストとユピテルの指輪が、それぞれ青白く光る。


「英雄惜しむらくは子煩悩に過ぎた……と言ったところですわね。戦場でどれほど冴え渡っていたのか存じませんが、娘のことになると途端に頑迷で愚かで間抜けになる」

「ワレーシャ、貴様……」ガルドが這いつくばったまま呻く。

「さすがにおもちゃで一発とは参りませんか」


 ワレーシャはガルドの傍らに跪くと、右手を腰に押し当てる。

 指輪が光り、電流がガルドを包み込む。


「グアアアア!!」

「あちらの世界では、腰に電気を流す療法もあるそうですわ。これで腰が良くなるとよろしいですわね」


 ワレーシャはガルドから手を離す。

 ガルドは痙攣すらせずピクリとも動かない。


「お、お父様……?」


 ワレーシャは静かに立ち上がると、右手をフィーコに向けた。

 ワレーシャの手から電流がほとばしり、フィーコの近くの床に反射して跳ねる。


「ひ!」

「どうしましたの、そんなに怯えて。これくらいの電流、慣れっこでしょう」


 ワレーシャは右手を向けたままフィーコに一歩、また一歩と近づく。

 フィーコは足が震えて動けない。


「え、え、え、え、え、え、え、え、え、え、」


 フィーコはパニックだ。

 ワレーシャは、フィーコの目の前に来ると、ニッコリと微笑む。


「フィーコ、本当に世紀の大発見の数々でしたわ。厄介なユピテルの契約を無効化し、あまつさえ奪う方法を見つけてくださったのはあなた。あの訳の分からぬ古書をあなたに託して、本当に良かった……。科学の世界での経験も、あなたに教えてもらった詠唱も、わたくしにとってかけがえのない思い出ですわ」


 ワレーシャはガタガタ震えるフィーコの右手を取ると、ハクタクの指輪を抜き取ろうとする。


「や、やめてください!」


 フィーコが瞬時に手を引っ込める。

 その瞬間、電流が全身を巡る。


「あう!」


 フィーコは崩れ落ちる。

 体がしびれて思うように動かない。

 ワレーシャは、その隣に片膝をつく。


「本当に手のかかる子ですわね。これだけ恵まれた立場にいながらウジウジと不平ばかり言って、知識以外は何の役にも立たなくて、そのくせ幼児みたいに衝動的で。ほら、手をお出しなさい。わたくしに子守してもらえるのもこれが最後ですわよ」


 ワレーシャは再びフィーコの手を取ると、そこからゆっくりとハクタクの指輪を抜き去る。

 フィーコの表情が絶望に染まる。


「か……返して! 返してください! お願いです! どうして! どうしてこんなこと! それは私です! どうして私を返してください!」

「あら、実験の時は気前よく渡して下さったじゃないですの。まったく気まぐれですわね」


 フィーコの叫びも空しく、ワレーシャは指輪を小指にはめる。

 短時間の詠唱の後、指輪が光る。

 ワレーシャの右手には、計三つの指輪が装着されたことになる。


 その時、ワレーシャの膝下を何者かがつつく。

 キキモラだった。

 ワレーシャは無言で手のひらに巨大な氷柱を生成すると、それをキキモラに突き刺す。

 部品が周囲に散らばり、キキモラは大破して動かなくなる。


「キキモラ!」

「こんなおもちゃに入れ込んで何になりますの。知識は正しき者に正しく使われねばなりませんわ」


 ワレーシャは、うつ伏せのフィーコの額を鷲づかみにする。

 指輪が光る。


「頂きますわよ、その知識の全て」

「いや、いや……」


 しかし無慈悲にも、フィーコの頭に経験したことのない強烈な痛みが走る。


「ああ、ああああああ!!!!!」

「安心なさい。言葉や生い立ちの記憶くらいは残して差し上げますわ。完全に記憶喪失になったら惨めな気分を味わえませんもの」


 言いながら、ワレーシャも脳に流れ込む膨大な情報量に顔を歪めている。


 フィーコの絶叫がしばらく続いた後、徐々に指輪の光が弱まる。

 ワレーシャは、息切れしながら額から手を離す。

 彼女は、息も絶え絶えに喘ぐフィーコの耳元に、口を近づけて囁いた。


「フィーコ、クイズですわ。第一問。セヴィリア一世が即位したのは何年前でしたか?」

「あ……」


 フィーコは何も答えない。

 答えられない。


「残念、時間切れですわ。では第二問。オンボノヤスの霧を晴らす方法は?」

「あ、あ……」


 フィーコは口元をパクパクするだけだ。


「残念これも時間切れ。では三問目。これがラストですわよ。チョークの材料は何?」

「あ……ああ……ああああ……」


 フィーコは悟った。

 何も、思い出せはしないと。


「ワレーシャあああああああああ!!」


 フィーコは大粒の涙をボロボロこぼしながら、怒りの形相をワレーシャに向ける。

 ワレーシャはそれを見て満足げに嘲笑する。


「あなたにはそんな表情が一番似合うと思ってましたわ。さて、良いものも見られたことですし、本家の血筋を絶つとしましょう」


 ワレーシャは右手をフィーコに向かってかざす。

 ユピテルの指輪が光り始める。


「いや……助けて……」


 フィーコの顔が絶望に染まる。

 ワレーシャが口も裂けんばかりに笑みを浮かべる。


 しかし次の瞬間。

 バタンという大きな音が側方から響いた。


「ワレーシャ、アタシのスタンガン盗んだでしょ! アンタの髪の毛が部屋に落ちてた!」

「いや、ちょっと待て。何か様子がおかしいぞ」


 思いがけず闖入したカリラとピスケの目には、倒れ伏したガルド、怯えるフィーコ、電流を腕に纏うワレーシャの姿が映る。


「何だ……何だこれは……? ワレーシャ、お前ついに血迷ったのか……?」


 ワレーシャは、想定外の来客を憎たらしそうに睨みつけた。


「あなた達の謹慎は解けてませんわよ」

「ワレーシャてめえ!!」


 カリラは棒状のカマイタチを構えながら、韋駄天の如くワレーシャに向かって突進する。

 カリラは飛び上がると、空中で横回転しながらカマイタチをワレーシャの側面に叩き込む。


「く!」


 ワレーシャが瞬時に右腕の側面を覆うように氷の盾を出し、カリラの一撃を受け止める。

 盾はバリンと割れ、ワレーシャの二の腕にカマイタチが達する。


「っっっ!!!!」


 打撃を受けたワレーシャの表情が苦痛に歪む。

 同時に、カリラはワレーシャの顔の周りに微弱な電流が走っていることに気づく。


「!」


 カリラが急いで飛び退いた次の瞬間、ワレーシャの右腕全体が電流に包まれる。

 ワレーシャは打たれた右腕をさすりながら、カリラに笑みを向ける。


「さすがの反射神経ですわね、お猿さん。あなた、カマイタチが金属製だってことを知ってましたの」

「……フィーコが教えてくれた。ガルドのおっちゃんの前でカマイタチ出すと感電するって」

「サプライズが一つ減ってしまいましたわね。ただ、これで接近戦はわたくし有利ですわ!」


 ワレーシャがカリラに向かって電撃を放つ。

 カリラはバク転しながら距離を取り体勢を整えると、ブーメラン型のカマイタチを振りかぶって構える。


「あのヒョロガリと一緒にアンタもバラバラにしとくんだった」





 戦う二人を尻目に、ピスケは倒れているガルドの元に駆け寄ると、ドワーフのハンマーで石畳の床を叩きつける。

 石材がみるみる変形し、ガルドとワレーシャの間を隔てる半球状の囲いとなる。

 ピスケは続け様に魔法陣の上で伏しているフィーコの元に移動し、そこにも同様にワレーシャから守るように石の囲いを作る。


「陛下は気絶されているだけだ。希望を捨てるな」


 ピスケが伝えると、呆然と状況を眺めていたフィーコは、目が覚めたような表情をする。


「本当ですか!?」

「そんなヤワな方だと思うか。……立てるか?」

「は、はい。痺れも取れてきました」

「私がそこの壁にドワーフで穴を開けるから、助けを呼びに行ってくれ。私とカリラであの狂人を抑え込む」

「分かりました」

「いや……ちょっと待て」


 ピスケは、立ちあがろうとするフィーコを手で制すると、頭上を見上げる。

 闘技場は、金属製のドームに覆われている。


「ここを実験場にしようと言ったのはワレーシャか」

「ええ、はい……」

「閉じ込められたな。金属の壁に電撃を流して触れさせまいという魂胆だ。ドワーフのハンマーも金属製だからな……」


 カリラと激しい戦闘を繰り広げるワレーシャは、常に壁を背にして戦っている。

 その体からは不規則に電撃がほとばしり、そのうちの何本かは壁に達している。


「雑に雷をばらまいているだけで我々を閉じ込められるというわけだ。律儀に扉を閉めるんじゃなかった」

「そんな……」

「ユピテルに弱点はないのか? ジャックフロストでもいい」

「ごめんなさい、私、ハクタクも知識も全て奪われて……」

「何だって」


 ピスケが信じられないという表情でフィーコを見る。

 そして、歯軋りしながらワレーシャに視線を飛ばす。


「地中をドワーフで掘っていくか……しかし時間がかかりすぎる。狭い穴で背後から狙われたらおしまいだ。何か、何か方法は……」


 ピスケは周囲を見渡す。

 フィーコの傍に落ちている魔導書と研究ノートが目に入る。

 ピスケはそれらを拾い上げるとフィーコに突き出す。


「魔導書を今から読み解くのは無理か」

「魔法の体系的な知識がなければとても読める代物ではありませんよ……」

「このノートはどうだ。実験の詳細は全部記録してあるんじゃないのか」

「覚えてません……でも私ならそうすると思います」

「よし。記憶がないなら掘り起こすまでだ。パスを開いて逃げるぞ」





 ブーメラン、投げ槍、トマホーク……。

 カリラは考え得る限りの飛び道具をワレーシャに向かって放ち続けていた。

 しかしワレーシャは素早く走り回りながら氷の盾や氷柱を次々に生成し、その軌道を逸らし続ける。

 しかも防御や回避の合間に電撃を放ってくるため、カリラも正確に狙いを定められない。


「中距離戦はわたくしに一日の長があるようですわね。狙いが単調ですわよ、カリラ!」

「くっそ、ズルのくせにドヤ顔しやがって……!」


 カリラは歯噛みする。

 決定打を与えるには得意な近接戦に持ち込むしかない。

 しかしカマイタチを手にしたままワレーシャに攻撃すれば、カウンターで感電する。


「触らせなきゃ、いっか」


 カリラはカマイタチを両刃の長剣にすると、ワレーシャに走り寄る。

 ワレーシャの電撃をすばしこく避けながら接近すると、ワレーシャの肩口目掛けて袈裟斬りを放つ。

 ワレーシャは肩に氷の鎧を生成して斬撃を辛うじて受け止める。


「なるほど……これだけ刃渡りが長いと、わたくしも素手では触れませんわ」


 ワレーシャの顎から汗が何滴も滴り、氷の鎧を伝う。

 すると、鎧に纏わり付いた水滴に電流が走り、カマイタチを経由してカリラの体に到達する。


「ギッ!!」


 カリラが声にならない声を上げて仰反る。

 何とか踏ん張ってバックステップするが、ワレーシャが放った二撃目の電流を受けてしまう。


「イッ……!!」


 カリラは剣を杖にして何とか踏みとどまるが、



「這いつくばりなさい! スラム上がりの下層民が!」

「ガ!」


 ワレーシャから三撃目を喰らい、ついに膝をつく。


「膝では足りませんわ! 顔を、胸を、地につきなさい! 物乞いのように!」

「グゥ! ア!」


 膝立ちでうずくまるカリラに向かって、ワレーシャは何度も電流を放つ。

 カリラはその度に呻く。

 しかし決して倒れ伏さない。

 カリラは顔を上げるとカッと目を見開き、レイピア状になったカマイタチをワレーシャに向かって突き出す。


「っ!!」


 反撃を予想していなかったワレーシャは、太ももにレイピアを受ける。

 咄嗟に飛び退くが、傷口からは血が滴り落ちる。

 深傷ではないが痛みは鋭い。


「猿の躾は一筋縄ではいきませんわね……」





「ここの修正とここの修正を繋ぎ合わせて……後は冒頭の部分がどこかに書いてあれば……」


 フィーコは研究ノートを忙しなく捲りながら詠唱の呪文を探し、ノートの切れ端に書き写していく。

 呪文がまるまる書いてある場所はなく、実験のたびに修正箇所だけが記録されているため、それらの断片をつなぎ合わせないと呪文の全体像が分からない。

 その間にピスケは、フィーコのそばにまで気絶しているガルドを引きずって来ていた。


「フィーコ、あとどれくらいでできそうだ? カリラも苦戦してる」

「そんなの分かりませんよ! どこに何が書いてあるかも分からないし、覚えられないからいちいち書き写さないといけないんです! 古代語だって発音以外何も分からない! 意味も! 解釈も!」

「お、おい、怒るな。悪かった。お前はそっちに集中してくれ」


 フィーコに激しい感情をぶつけられたことなどなかったピスケは、鼻白らむ。


「パスが開くまで、私もカリラに加勢するか……」


 ピスケが石の囲いの脇から状況を窺うと、カリラが腹を抱えてうずくまっているのが見えた。

 よく見ると、彼女は脇腹に刺さった氷柱を必死の形相で引き抜こうとしている。

 ワレーシャはカリラに背を向けて、びっこをひきながらこちらに歩いて来る。

 腿には複数の刺し傷があり、険しい顔の周りには電流が渦巻いている。


「戴冠式の会場ですわよ。きちんと祝いなさい」

「フィーコ、やっぱり急いでくれ! あれが来る!」

「静かに!」


 フィーコは、ノートの文字列を指で追いながら詠唱を始める。

 床の魔法陣が微かに発光し始める。


「よし、後は時間稼ぎだ!」


 ピスケは石の囲いに向かって内側からドワーフハンマーを打ち付ける。

 ハンマーとの接触部分だけがくり抜かれ、ワレーシャに向かって弾丸のように打ち出される。

 弾丸の材料になった部分に穴が開く。


「!?」


 ワレーシャは氷の盾で咄嗟に防御し、石の弾丸をいなす。

 ピスケが開けた穴に向かってすかさず電撃を飛ばすが、穴はすぐに塞がる。

 第二弾、第三弾が次々に囲いから発射される。

 ワレーシャは巨大な分厚い氷の壁を生み出し、それらの弾丸を防御した。

 あたりに氷の破片が飛び散る。


「多少弁が立つだけの策士気取り。田舎の工房に閉じこもってなさいな」


 氷の壁の底から、氷の絨毯が囲いに向かって勢いよく伸びていく。

 氷は囲いまで達すると、あっという間にその前面を覆い尽くす。

 ピスケが内側からハンマーを打ち付けても、氷の覆いに阻まれて弾丸を発射できない。


「ハンマーが届く範囲まで氷が来れば変形させられるんだが……敵もさるものだ」


 ピスケは囲いの脇からワレーシャを覗き見ようとするが、頭を出した瞬間に電撃が襲ってくるので状況の確認もできない。

 フィーコの方を振り返ると、その背後には、白く光るパスの入り口が出来始めているが、まだその光は弱い。

 詠唱はまだ続きそうだ。


「くそ、次だ、次の手立ては……!!」

「おいピスケ」

「うおお、陛下!?」


 突然死角からガルドの声がして、ピスケは仰天する。

 ガルドは囲いを背もたれにして床に座っていた。


「盾を作れ。皇帝の特注品じゃぞ」




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