97.責任
唾液が糸を引き、切れる。絵里とネヒィアの頭が少しずつ離れていき……数秒、無言で見つめ合う。
そうして、
「主様。もう、帰る?」
先に口を開いたのは、ネヒィアだった。少し色っぽい表情を浮かべ、絵里の瞳を見る。
絵里は一瞬、ネヒィアの唇に視線を向けるが、慌てたように、ネヒィアと目を合わせ、
「う、うん……帰ろっか」
ネヒィアの温かい体から腕を解き、ネヒィアの太ももの上から降りようと、動く絵里。
でも……ネヒィアの腕はそのまま絵里を抱きしめていて、
「ネヒィア?えーと……」
「主様……後、少しだけ」
ネヒィアが甘えたような声を出して、絵里をぎゅっと抱くと、首筋に顔を擦り付ける。
「……いい匂い」
ネヒィアはそれだけ呟くと、絵里の服を脱がそうとする。
「ちょ、ネヒィア待って、さすがにそれは……」
「お願い……はぁ、はぁ……」
ネヒィアの手が絵里のワンピースを脱がせようと、絵里の肩に触れる。
絵里は焦りながらも、ネヒィアの手を取って、
「ここじゃダメっ!人がいるから……ね?続きは……」
「見られた方が興奮するでしょ?主様?」
「で、でも……」
「我慢しなくてもいいよ。大丈夫だから」
ネヒィアが優しく声をかけ、絵里をその気にさせる。
絵里はやばいと思いながらも、流される。
夕日がだんだんと沈んで辺りが薄暗い中で……人がちらほら歩く中で……
絵里の顔はだんだんと赤くなる。恥ずかしい……でも、したい。
絵里は無抵抗のまま、ネヒィアに脱がされ……
「やっぱり、ダメ!」
恥ずかしさが勝って、絵里はネヒィアの手からするりと抜けて、立ち上がる。
体が軽いことに驚きながらも、絵里はネヒィアを見る。
薄暗い中、ネヒィアの青い瞳はする薄く輝き、悲しそうに絵里を見上げる。
そ、そんな顔されても……ダメなの……
絵里は心の中でそう呟くと、ネヒィアに手を伸ばす。
それをネヒィアはゆっくりと握って……
「ネヒィア。ついて来て」
ネヒィアの手を引っ張り駆け出した。オセラと一緒に走った時の事を少し思い出して……笑みを浮かべながら絵里は走る。
道を何回か曲がっては、細い道へと入って行き……誰もいない、静かな路地で止まる。
家の窓から明かりが漏れていない、薄暗い場所。
そんな場所で止まり、
「はぁ、はぁ……ネヒィア」
名前を読んで握っていた手を離す。するとネヒィアは、
「こっちじゃないよ?王城は……」
不思議そうに口を開いた。まるで、迷子になったの?そんな目を向けながら……
けれど、
「あってるよ」
絵里はそれだけ言って、さっき脱がされかけたワンピースを自分から脱ぐ。
そして……
「ネヒィア、続き……」
再びネヒィアの手を取ると、絵里は自分のパンツにネヒィアの手を置く。
火照った顔で、絵里はネヒィアのワンピースに手をかける。
ネヒィアは一瞬目を見開くが、すぐに
「主様からやめたのに、我慢出来ないんだ。変態♡」
嬉しく、そして興奮したように笑い、舌を舐める。そうして、絵里の濡れたパンツの上から、
「……んっ♡」
指を動かし始めた。
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