表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

90/201

90.お付き合い

 

「おい、大丈夫か?」


 暖かい手で涙を拭われ、心配そうな声をかけられる。


 絵里は何とか涙を止めて頷く。深呼吸を震えながら何回か繰り返して、ようやく少し落ち着きを取り戻した絵里は、


「絵里。白雪絵里……」


 まだ少し震える声でぽしょりと自分の名前を口にした。それに一瞬戸惑った様な表情を浮かべる水色の髪の少女。けれど、すぐに名前だと理解したようで


「私はオセラだ。絵里、以後よろしく」


 ぺこりと頭を下げて礼儀正しく、名を名乗ったオセラ。そんなオセラは、絵里に思い出したように問いかけた。


「そう言えば、何してたんだ?こんな所で?」


「えーと、人探し」


 絵里の落ち着いた、しっかりとした声にオセラはいくらか安心したように、


「そうか。誰を探してるんだ?手伝うよ」


「そ、それなら……」


 絵里はネヒィアの特徴を出来るだけ教えて、オセラの肩を借りて立ち上がる。


 先程よりも体が痛く、力もまともに入れれない。そんな姿にオセラは、


「ちょっと見てあげるよ」


 絵里の体にぺたぺた触れて、何やら頭を悩ませ、


「第八治癒術式……それと、第十二守護領域」


 オセラは魔法陣を2個絵里に展開した。


「これで当分の間は大丈夫なはずだ。よし、行こう」


 体の痛みが取れ力が入るようになった絵里は、


「あ、ありがとう」


 お礼を言ってオセラに着いて行く。裏路地を抜けてると、大通りに出た。大通りの先には白くて大きな噴水がある。


 どうやらそこが王国の中心らしい。


 歩く速度を合わせてくれるオセラと一緒に、取り敢えず噴水に向かう。その道中


「オセラは何歳?」


「え、えーと15歳だ」


「この王国に住んでいるの?」


「いや、違うところに家がある。ここには興味があって来たんだ」


「……興味?」


 絵里が首を傾げながらオセラに問うと


「珍しく、懐かしい気配をここら辺から感じて、一時期無くなったけど日に日に強くなって、大きくなっていく気配。そんな気配に対しての興味だ」


「へぇー、そうなんだ」


 絵里は適当にそう返して、オセラをまじまじと見る。


 エナより高い身長に、ハクよりも大きいおっぱい。大人びてて、しっかりとしている印象だ。


「オセラ……ねぇ、彼女とかいる?」


「いないな」


「ふふ、それならちょっと付き合って?」


 絵里は、楽しそう言葉を発してオセラの手を握ると思いっ切り駆け出した。

面白い、続きが読みたい、そう思った方ぜひブックマークそれと、

☆☆☆☆☆

↓↓↓

★★★★★

広告下の星を押してポイントを!ついでにいいね!と思ったらいいね!ボタンをポチッと!

よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ