85.撫で撫で
「服を着るニャー」
「あっ……」
ハクが思い出したように、メイド服を急いで着ようとする。そんな姿に絵里はベットの上にあるハクの下着に視線をやってから、
「ハク。下着、着なくてもいいんじゃない?」
「は?お主何を言っておる?返せ、我の下着」
ハクの水色の下着を絵里は握り締めて、布団の中にいるマーラとくっ付く。
「絵里ちゃん、温かいニャー」
「お主、お願いじゃから返せ!」
「嫌だ。いいじゃんか、パンツとブラを着ない方が、叩かれた時いつもより感じるでしょ?」
「なっ……そ、それは確かに一理あるが……って、やめろ!」
絵里はハクが納得しそうになった瞬間に手際よくブラを着けた。それにハクが慌てて絵里からブラを取ろうとするが、
「ひと回り……大きい」
そんな悲しそうな声を聞いて、ハクは手を止める。けれど、その隙を見て絵里はしれっと今度はハクのパンツを穿いた。
「こっちはぴったり」
「おお、お、お主。何しておる?バカなのか?やめろ」
起きた時から裸だった絵里は、今日初めて下着を身に付けた。下着だけと言うのも悪くない。
触り心地も良くて、着心地もいい。つまり、ハクの下着は中々にいいものだ。
「ハク。ブラのサイズ変えるね」
絵里が魔法で自分ぴったりのサイズにして、にこにこしながらハクに
「この下着、貰ってもいい?」
「良い訳ないじゃろ!ダメじゃ」
「やだやだ。ねぇ、そう言えば私を可愛くしてくれるんでしょ?早くしよ」
絵里が話題を変えて、そのまま部屋から出ようとする。
それを見たマーラは、ベットから布団に包まったまま立ち上がり、絵里にくっ付くと、
「それなら、ハクの部屋に行くニャー」
「お主、話が終わってないじゃろ?我の下着を返せ。と言うか、マーラも何か言ってくれ。一緒に逃げるな」
「ニャー?好きな人が自分のパンツ穿いてくれたら、嬉しいニャー」
「こ、この……」
ハクが唸るようにマーラと絵里を睨むが、そんな可愛い顔で睨まれても怖くない。
「ハク、分かった。私の下着あげる。これでどう?」
絵里は少し考えて、一応はメイド服を着たハクにそんな事を言った。
「えっ、それなら私のパンツもブラも服も全部あげるから、絵里ちゃんの下着私が欲しいニャー」
「嫌じゃ」
超ノリノリなマーラとは対照的に、ハクはまさにご機嫌斜め。だから……
「ひゃっう♡」
ハクのお尻を叩き、絵里はハクの手を握ると、
「ハクの部屋、早く行こ」
「それなら、私が案内するニャー」
マーラの後ろをハクと手を繋いで追いかける。
それから少し経って、ハクはぽつりと
「なんでも言うことを聞いてくれるのなら、いいぞ……ついでに下着も、じゃ」
少し機嫌を直して、視線を逸らしながら絵里に言葉を発する。
それを聞いて絵里は、ちょろいなと思いながらも嬉しそうに笑って
「いいよ。絶対の約束ね!」
そう言って、ハクの頭をくしゃくしゃと撫でた。
8月も、もう終わりです。早いものですね。朝は涼しくなってきましたし……秋もいいですが、夏が終わるのは寂しいですね。
まあ、また夏になったら早く終わればいいと思うものですが!
最近小説を書く時いっつも眠くて、やばかったんですよね。
9月も小説沢山描きたい……だから、早く寝ます。
これはなんの報告?
面白い、続きが読みたい、そう思った方ぜひブックマークそれと、
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