80.見て欲しい
「うるさいニャ。静かにするニャ」
マーラが絵里の布団から顔を出して、ハクに怒った視線をぶつける。
「だいたいもっと静かに走るニャ」
「そ、それはその……悪かった」
マーラにぺこっと頭を下げて謝るハク。意外と素直らしい。
「許すニャ」
ハクにもう言うこともないマーラは、一言そう言って、絵里の布団に潜る。
マーラが絵里にくっ付き抱き付いた後、絵里はハクに視線をやって問う。
「それで、どうしたの?」
「あっ、そうじゃ。忘れるところじゃった。ホットミルクを返して……マーラが飲んだのか?」
ベットの横の小さなテーブルに置かれたコップに気が付き、ハクはそれに歩いて近付くと中身を確認して、首を傾げる。
「私が飲んだけど、どうかしたの?」
「えっ……そ、その一口飲んだんじゃが……」
ハクが視線を逸らせて、ぽしょりと言う。そんな可愛い姿に、そんな事気にするんだ、と思った絵里はハクの両頬を優しく触って、
「別に、ハクとならいつでもキス出来るよ?」
小悪魔めいた笑みを浮かべて、ハクを見つめる。
ハクは頬を赤く染めて視線をさ迷わせながら、必死に離れようとする。
「からかうのはやめてくれ!お主はもっといい人がおるじゃろ?じゃから……」
「ハクはいい人だよ?可愛くて、小さくて、子供みたいに無邪気で、好きだよハク」
ハクの言葉を遮って愛を叫ぶ絵里に、ハクは首を振りながら顔を真っ赤にして、照れながら叫ぶ。
「か、からかうのはやめろお主。性格が悪いぞ。我が悪かった、じゃから!?」
「性格がちょっと悪いぐらいが、女の子は丁度いいの。ほら、しよ?」
おでことおでこがくっ付いた事に驚いて、鳴き声のような可愛い声をあげるハク。
そんなハクの唇に絵里は吐息をかけて、にゃっと笑う。
そうしてそろそろ潮時だな思い、布団から足を出して立っているハクを捕まえると、そのまま布団の中に引きずり込む。
「お、お主急に、んっ♡」
布団の中で、ギリギリまでハクに顔を近付けた絵里はハクの口に指を入れ、頬を舐める。
「お、おぬひぃ♡……んんっ♡おかひく……なるぅ♡」
くちゅくちゅとエロい音を立てながら、ハクはとろけた声をあげる。
足は絡められ、左手はぎゅっと恋人繋ぎをして体が限界までくっ付く。
そこにマーラまでもがくっ付いて来て、ハクは悶える。
熱くて、苦しくて、力が抜ける。でも、もっと続いて欲しい。いっぱい、いっぱいして欲しい。
「もっと……もっと……してくれ……んっく♡」
それから2分ぐらいずっとイチャイチャして、絵里は満足した顔で、ゆっくりと布団から出る。
少し汗をかき顔が火照っている絵里は、振り返りほぼ初っ端から……ハクに好きと言った時から部屋に入っていた、ネヒィアとエナに向けて微笑む。
そして、布団からハクを出し後ろから抱きつくと絵里は汗の匂いがする首筋を舐めて、
「ハクは今日から私の恋人だから」
優しく笑ってそんな事を宣言した。
汗だくでヤるってめちゃくちゃいいですよね。なんでなんでですかね?特に冬。いいですね!
面白い、続きが読みたい、そう思った方ぜひブックマークそれと、
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