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78.訳が分からないよ

 

「それで、誰が考えたの?」


 ベットの上で体育座りをして、少し落ち着きを取り戻した絵里は、下を向きながら力ない声でさらに言葉を続ける。


「ネヒィア?エナ?ハク?それとも皆?」


 結構本気で心配したのに……そう思いながらネヒィアを睨み、バカにしやがってと、エナとハクを睨む。


 どうやら最初から聞かれていたらしく、メイド服で入ってきたのは、私が起きた事を確認する為と、準備出来たから仕掛けて、という合図だったらしい。


「我は違うぞ?」


「えっ?何を言ってるのかしら。ハクが全て考えたことでしょ?」


「お、おい!姉様が考えた事であって、我は関係ないぞ!」


「嘘はいいわよ、ハク。さっさと認めなさい。叩かれたいの?」


「な、なんかここ数日、我の扱いが酷くないか?まあ、別に叩かれるなら……」


 エナとハクがごちゃごちゃ言い争い、ハクが視線を逸らして、体をよじる。


 どうやら少し、エナに調教されたらしい。


 そんな2人の関係に少しイラッと来て、絵里の言葉が強くなる。


「ハク、エナ。無駄口はいいから、言われた事にだけ答えて」


「……私よ、絵里ちゃん。ごめんなさい」


「そう……どうして?」


 鋭かった口調から一変、いつもの口調に戻った絵里は、エナを見つめる。


 別に怒った訳では無い。ただ少し、あの二人に嫉妬しただけ。


 どっちも叩くより、叩かれる方が好きな変態だと思ってたのに……チッ。あんな関係になれたら楽しいじゃん、絶対。


 まあ、まだネヒィアがいるからいいけど。


 そんな絵里の嫉妬を遮り、エナはしれっと口を開く。


「絵里ちゃんの人格がネヒィアに残ったからよ」


 意味が分からない、そんな表情をしながら絵里は首を傾げて、


「何言ってるか分かんない」


「そのままよ。普通なら問題ないけど……ちょっとタイミングが悪かったみたいなの」


 分からない上に分からない事を言われ、絵里の頭はこんがらがる。けれど、エナの言葉は止まる事を知らず……


「ネヒィアは今、発情期なのよ。目が時々青くなるでしょ?多分そのせいだと思うけれど、絵里ちゃんの人格が残ったのよ」


「……???それとドッキリ、何の関係があるの?」


 やっと言えた絵里の一言に、エナは少し間をあけ考える。そうして、


「まあ、最後まで聞いてちょうだい」


「えっ……はい」


「で、その残った人格を治すにはネヒィアの感情を揺らさないといけないの」


「……だから、ドッキリをしたの?」


「ええ、そういう事よ」


 へー、意味が分からない。何言ってるかも分からない。


 絵里は考える事をやめて、外を見る。月が相変わらず綺麗だ。


「さっきのドッキリ、ネヒィアも楽しかったみたいよ。でも、まだまだね。絵里ちゃん、明日ネヒィアとデートして来たら?」


「うん。分かった」


 月を見ながらなんかやっと分かる言葉が聞こえたので、反射的に絵里は返したが……


「えっ?待って……」


「主様。明日はよろしくね」


 絵里は体育座りをしながら焦るが、絵里の返事を聞いてネヒィアは、笑みを浮かべながら部屋から出て行こうとする。


 そしてそれにエナ、ハクもついて行き……


「ネ、ネヒィア?皆?ねぇ、どこに行くの?て言うか、待って。私……」


「主様。おやすみ」


「おやすみじゃ」


「今日は、ゆっくり寝るのよ。おやすみ、絵里ちゃん」


「ま、マジで待っ……」


 バタン。絵里の言葉を無視して、3人は部屋から出て行った。


 残された絵里は1人。静かになった部屋で、


「私……変な事でもしたのかな?」


 そう言って掛け布団にくるまると、久しぶりの自分以外の温かさがないベットに横になった。

えーとまず、PVが3万を超えました!ありがとうございます!本気で嬉しい!


そして投稿が全然出来ていない件は許してください。


これはもう、作者が完全に悪い。


そして、今週の投稿は不定期……ごめん!


面白い、続きが読みたい、そう思った方ブックマークそれと、

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