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68.馬乗り

 はぁ、はぁ、体が熱くて、頭がボッーとする。お腹に何か重いものが乗っかってて……ギュッと手を握られる。


 温泉のお湯なのか汗なのか……はたまた何か別のものなのか、体が濡れて少し心地が良い。


 おかしな事を言っている自覚はあるけれど……なんというか、そんな事今はどうでもいい。


「もう……我慢出来ないニャ」


 マーラの声が耳に届いて、絵里はマーラが上に乗っていることに気が付く。


 と、握っていたマーラの右手の感覚がスっと消える。


 そして、


「ひぐっ♡」


 大きな声で絵里が喘ぐ。体が跳ねて、体から力が抜ける。


「可愛い反応ニャ。大好きニャー、絵里ちゃん」


 マーラは楽しそうな声を上げて、今度は握っていたマーラの左手の感覚が消える。


 そうして、


「小さくなっても、ここは変わってないニャ」


「まっへ♡……やっ……つねるの……あ゛っ―――♡♡」


 絵里は体をガクガクっと震わせて、目を見開いて背中が勝手に反って浮く。


 限界も限界……のはずなのに、()()()()()()()()()


 ボッーとしていた頭がシャキとして、少しまともに息が吸えるようになる。


 絵里はまだ痙攣する体で、首だけ動かし自分の体を見る。


 マーラが馬乗りになり、右手を後ろにやっている。


 どう(いじ)られているから分からないが、結構激しめで……上手い。


 自分でする時とは比べ物にならなくて……


「やめて……いじるの……あぐっ――♡♡奥……ダメェ♡」


 軽く歯を食いしばる絵里。床を手で少し握りしめ何とか耐えるが、マーラは止まらず


「絵里ちゃんは意外と奥が弱いのかニャー?なら、こうニャ!」


「ああっ♡やら……ゆるひて……限界ぃ――♡♡」


 絵里がまたまた体を反らし、大きく痙攣しながら荒い呼吸を繰り返す。


 体はさっきよりもびしょ濡れで、マーラを少し持ち上げるほど、痙攣している。


 それなのに、やけに意識は遠のかず……逆にしっかりとする。


 ついでに……


「絵里ちゃん、敏感ニャー。壊しちゃうかもしれないニャー」


 いつもより全然、感じる。


 こんなに大きく喘いだり、体を反るなんて……いつもなら有り得ない。


 なのに今日は……


「4……5回ぐらいかニャー。絵里ちゃん。ずっと下品な声で鳴いてるニャ。興奮しちゃうニャ」


 自然に声は出るし、すぐに痙攣する。


 おかしいというか、異常。こんなこと初めてで……


「マーラ……もう……やめて」


 途切れ途切れにそう言うが、マーラはいやらしい少し絵里をいじめるような声で、


「もっとして欲しいです。じゃないのかニャ?」


「ち……違う……もう……」


「なら、なんでここ、さっきよりも濡れてるのかニャ?」


 絵里の声を遮って右手を見せ、指を横に開く。


 絵里は目に涙を溜めて、マーラの右手から視線を逸らすが……マーラは


「こっちを見るニャー」


 絵里の頬っぺを左手で鷲掴みにすると、右手を見せて、


「正直に言うニャー。もっと、弄って欲しいです、ってニャー」


 マーラのものを言わさない女王みたいな、声色と表情。


 従ったら……もっと……もっと……


「もっと……弄って欲しい……です」


 絵里の口から出たその言葉に、マーラはニヤリと口元を歪めて、


「なら、舐めるニャ」


 そう言って絵里の口元に、自分の右手を差し出した。

マーラの本性……気に入って頂けたら幸いです。


面白い、続きが読みたい、そう思った方ぜひブックマークそれと、

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