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64.ホラー

 絵里が食べているケーキ。あれ実は、太ると言えば太るが、1日食べただけではほぼ変化しない。


 まあ、だいたいなんでも積み重ねである。


 ケーキの中に入っている、「ポーの実」というのが太らせてはくれるが……毎日食べれば、の話である。


 というかそもそも、マーラは別に絵里に太って欲しいわけではない。


 結構というか、めちゃくちゃ貧乳好きだから……


 ついでに、貧乳と言えば貧乳のハクには少し優しい。


 巨乳には当たりが強いのがマーラなのだ。


 まあ、そんな事知りもしない絵里は、エナとネヒィアの2人と何かあったのかなー、ぐらいにしか思ってないし、ケーキを食べれば太れると思っているので、


「おかわり」


 マーラに食べ終わったお皿を渡して、また一切れケーキを貰う。


 そんな絵里を見て、


「え、絵里ちゃん。もう、無理しなくてもいいのよ……私は、今の絵里ちゃん大好きだから、ね?」


「主様。謝るから、もうやめて……」


 エナとネヒィアは怯えが半分と、心配と申し訳なさが半分混じった声で、絵里に言葉を零す。


 マーラは特に心配してないし、ハクは分かっていないが、絵里は今十切れのケーキを食べ終えて、もう十一切れ目なのだ。


 大食い……というかなんというか、もうここまでくればホラーである。


 けれど、


「大丈夫、大丈夫。心配しないで、エナ、ネヒィア」


 絵里はそう言ってマーラからケーキを受け取ると、食べ始める。


 もう、引きつった笑みしか浮かべる事が出来ない。


 絵里ちゃんは時々変な事を好きになる、なんてマーラは言ったが、あながち間違ってはいない。


 好きになるというか、こだわるというか……


 それから絵里はケーキを二切れ食べ、実質2ホール分のケーキを完食した。


 そんな絵里を見ていたエナとネヒィアは、それだけで満腹となった。


 ちなみにハクは、絵里と一緒ぐらい食べていた。テーブルの上の料理がほぼなくなって、ハクの周りだけお皿が高く積み上がって……ハクは幸せそうだ。


 食うだけ食った、絵里とハク。あまり食べてないのに、お腹いっぱいのエナとネヒィア。


 そんな四人に、おそらく一口も料理を口にしていないマーラが


「この後、お風呂に入るニャ。お風呂は二部屋あるから、二人と三人に別れるニャ」


 そう言って、絵里に抱きつく。それを見て、エナとネヒィアも抱きつき、ハクは遅れてネヒィアの腕を抱く。


 引っ付き持っ付き、色んな意味で揉まれる。


「ねぇ、みんなで入ればよくない?」


 誰かにお尻を揉まれている絵里がそう言うと


「別れて入った方が絶対楽しいニャー。じゃんけんするニャ!」


 絵里のお尻を揉んでいるマーラが、()()()()()笑みを浮かべて、そう言い放った。

痴漢、やったらダメですよ?まあ、それは置いといてですね、もう7月です。早いものですねー。


空を見れば積乱雲。地面を見れば陽炎。そして……引きこもりは家から一歩もでないと誓う夏休み。


それから、海にプールに夏祭りとか浴衣。言えばきりがないですね。……ご察しの通り、作者は夏が好きです。


ネヒィアと絵里の水着姿。エナは1回あったけど……まだまだ飽きないよね?


ま、まあ気長にお待ちを……


面白い、続きが読みたい、そう思った方ぜひブックマークそれと、

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