54.お返し
夢を見ていた。わたあめが顔に張り付く、そんな夢。
どうしてかは分からないけれど……食べたら負けな気がして、絵里はわたあめを顔から離そうとする。
けれど……
『ちょ……なにこれ?離れない……ぐぐぐぅ……あーもうっ』
全く離れない。
絵里は少しイライラしながら、今度は頭を振る。
やっぱり取れない。もう、いやって……あれ?
『なんで私、幽霊みたいに足がないんだろ?』
頭を振った時、ふと視界に入った自分の姿に疑問を持つ。浮いている……そして、服も着ていない。
周りを見渡すけれど、空と雲と木が見えるぐらいで他には……
『何も無い。てか、ここどこ?私さっきまで……』
「あっ!」
ハッと意識が覚醒して、目が覚める。やっぱり夢だったんだと思いながらも……
「柔らかい……これって」
絵里の顔の目の前には温かく柔らかい何かがあって……絵里はもぞもぞと動きそれから離れようとする。
だが……
「んぅ〜主様、待って……」
ギュッと抱きつかれる。
そして、大きい、温かい、柔らかい、そんな絵里には無い3つを備えた、ネヒィアのおっぱいは……さらに絵里に猛威を振るう。
「ま、待っ……ねぇ……ギ……ギブ……ひゃう♡」
絵里の顔を飲み込み、ついでにネヒィアの綺麗な銀髪が絵里の顔と耳をくすぐる。
そんな攻撃に絵里は我慢しながら、何とか息を吸うが……ネヒィアの匂いに少しクラっとして、息が上手く出来なくなる。
絵里はそんな状況に心の中で一言。詰んだ、と。
動いたらやばい。息してもやばい。全部やばい。
ネヒィアの匂いで、頭がボーッとして仕方がない。
絵里はそんな事を思い、知能が小学生レベルにまで下がる。
ただ、このままだと何か取り返しのつかない事になる。それだけは、小学生の絵里でも理解しているので……
「んー、んー」
とりあえず、大きな声をあげてみる。だが、おっぱいは強い。
と、ここで小学生レベル出なく、中学生レベルの考えが湧いてきて……
絵里は少し笑いながら、もぞもぞと動き何とか谷間へ辿り着く。
「やば……」
何とか声は出せるようにはなったが、ここがどうやら1番ネヒィアの……いや、メスの匂いが強い……
……色んな意味でごめん、ネヒィア。後で、謝る。
失礼な事を思ったな、という自覚は中学生に進化した絵里はちゃんとあり……
これからするは、たぶんネヒィアが怒られること。でも……やりたいんだもん。
絵里はネヒィアの匂いにクラクラしながらも息を思いっきり吸って、それから少し色っぽい大きな声で
「ネ、ネヒィア♡こ、子供が出来ちゃうよ♡んっ♡」
そんな馬鹿みたいな事を言った。
その瞬間、
「ネヒィアッッ!」
エナのどす黒い、めっちゃ怖い声と、バキッン、ドガンという、扉が弾けて、壁に刺さる音が同時に響き渡った―――
今回は絵里に1本?
雨ですねー、梅雨ですねー、引きこもりには最高の季節です!
梅雨を新しい季節にして欲しい。四季を五季に……悪くないと思うんですけど……
面白い、続きが読みたい、そう思った方ぜひブックマークそれと、
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