表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/201

5.温泉

 

「主様、もうすぐ」


 エナ、ネヒィアと仲良く一緒に手を繋ぎ魔法で空を飛ぶ事、約5時間。


 色々あったが、もう少しで……


「やっと、体を綺麗に出来るわ」


「良かった、良かった。ごめんね、エナ」


 温泉へと到着する。


 絵里(えり)がエナからセーターを没収したその後、ネヒィアがエナをなだめてあげ……色々あり結果、セーターを絵里は返してあげ、エナは悲しそうな顔をしながらそれを着た。


 そんな姿に、少しばかりやりすぎたと思った絵里が、ポケットからハンカチを出して、エナの涙を拭いてあげたのだが……


「絵里ちゃん、もう怒ってない?」


 左にいるエナが絵里と繋いでいる手を握り込み、申し訳ないと伺う様に絵里に声をかける。


 ハンカチでエナの涙を拭いた後、ネヒィアが何故かそのハンカチが欲しいと言い、それにエナが対抗して口喧嘩になり、


「ハンカチが破れたのは仕方がないよ。それに、ネヒィアの物になったんでしょ?なら、もうエナが気にする事なんてないよ。優しいね、エナ」


 絵里のハンカチは破れ、ネヒィアとエナが取っ組み合いになって揉め……結果、ネヒィアがエナの服の中に砂を入れて決着が付いた。


 その後すぐに、ネヒィアが温泉に行こうと言い出しての……今である。だから……


「主様、降りるよ」


「ちょ、ネヒィア。急に降りないで、砂が、砂が出てくるのよ」


「砂?何それ」


「う、嘘でしょ。私、なにか本当にやばい事したかしら?ねぇ、許して、謝るから、あ、ああああー」


 エナの悲鳴を聞きながら、湯気(ゆげ)がポカポカと漂う、温泉の前へと3人同時に着地する。


 木々が生い茂った森の中。唯一そこだけが、幻想的に太陽の光を反射していて、とても綺麗に輝いている。


 結構な広さの、温泉独特のいい匂いを辺りに漂よわせている秘境の温泉、的な所。


 そんな温泉を前にして、ネヒィアは楽しそうに言葉を発する。


「主様。一緒に入ろ?」


 それに絵里は、少し言葉に詰まりながらも返事をして


「い、いいよ。それなら、エナも一緒に……」


 絵里がエナとも一緒に入ろうと、エナの方を向いたその時には既に、絵里の手を離れ、エナは着ていた服をばっと脱いで……


 バシャーン、という大きな音と共に水しぶきをあげ、温泉へと飛び込んでいた。


「主様。早く、早く」


 それを見てネヒィアも服を一瞬で脱ぎ、絵里の手を引っ張って来る。それに絵里は少しばかり焦りながらも、靴、靴下、ブラウス、の順で脱いでいくが……


「主様。遅いよ。脱がしてあげるね♡」


「ネ、ネヒィア。待って、早まらないで。お、お願いだから……」


 絵里がブラを外そうと手を背中にやった時、ネヒィアがスっと手を伸ばし、スカートの()()突っ込むと……


「えいっ♡」


 ネヒィアはすごく嬉しそうな顔で、絵里のパンツを下まで一気にずらした。


 それに一瞬、絵里は固まるがネヒィアが今度、スカートも脱がそうとしてきたので、絵里は頬を少し赤らめながらもブラを外して、素早くスカートを自分で脱いで……


「わーーーー」


 恥ずかしさを誤魔化すように叫びながら、温泉へと飛び込んだ。それに嬉々としてネヒィアが続く。


「主様ー♡」


 ザブーン、ザブーン、という2つの音と共に水しぶきが上がり、絵里とネヒィアも温泉へと潜る。


 どうやらこの温泉、丁度いい湯加減ではある。だが、結構深い。立てば、肩が出るぐらいの深さで座る事が出来ない。


 だが逆に言えば、立ったまま肩まで温泉に浸かる事が出来るという、とても不思議な体験が出来るのがこの温泉。


 絵里とネヒィアは、ほぼ同時に温泉に足を付けて、顔を出す。


 そうしてネヒィアが絵里の方を向き、とても満足そうに微笑みながら


「主様と一緒に温泉なんて、嬉しい。へへ」


 ちょっとばかし頬赤らめて、そう言った。それに絵里は


「私も久しぶりに温泉に入ったけど、やっぱり誰かと一緒に入るのって……わっ」


 絵里が喋っている最中に、お腹にいきなり柔らかい感触を感じて、少し体を震わせびっくりする。だが、その感触は


「エ、エナ?何してるの?」


 どうやらエナのおっぱいのようで……何故か、それをエナは擦りつけて来る。それにネヒィアもあやかろうと、抱きつきに来るが……


「ちょっ……エナ、引っ張らな……」


 ネヒィアが絵里に抱きつこうとした瞬間、エナは絵里を温泉の中へと引きずり込み……


「私は悪くないわ。何も悪くない。だから絵里ちゃん、信じて……」


 そう、温泉の中でも聞こえる不思議な声で喋り、絵里と沈んできたネヒィアの2人を一緒に抱くと、


「『小嵐(こがらし)』」


 そう魔法を唱えて、()()()()()()()()()()()()()()の口から逃げるようにして、エナは空中へと思いっきりジャンプした。

面白い、続きが読みたい、そう思った方ぜひブックマークそれと、

☆☆☆☆☆

↓↓↓

★★★★★

広告下の星をポチッと押してポイントを、ついでにいいね!と思った方いいね!ボタンをポチッと。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ