5.温泉
「主様、もうすぐ」
エナ、ネヒィアと仲良く一緒に手を繋ぎ魔法で空を飛ぶ事、約5時間。
色々あったが、もう少しで……
「やっと、体を綺麗に出来るわ」
「良かった、良かった。ごめんね、エナ」
温泉へと到着する。
絵里がエナからセーターを没収したその後、ネヒィアがエナをなだめてあげ……色々あり結果、セーターを絵里は返してあげ、エナは悲しそうな顔をしながらそれを着た。
そんな姿に、少しばかりやりすぎたと思った絵里が、ポケットからハンカチを出して、エナの涙を拭いてあげたのだが……
「絵里ちゃん、もう怒ってない?」
左にいるエナが絵里と繋いでいる手を握り込み、申し訳ないと伺う様に絵里に声をかける。
ハンカチでエナの涙を拭いた後、ネヒィアが何故かそのハンカチが欲しいと言い、それにエナが対抗して口喧嘩になり、
「ハンカチが破れたのは仕方がないよ。それに、ネヒィアの物になったんでしょ?なら、もうエナが気にする事なんてないよ。優しいね、エナ」
絵里のハンカチは破れ、ネヒィアとエナが取っ組み合いになって揉め……結果、ネヒィアがエナの服の中に砂を入れて決着が付いた。
その後すぐに、ネヒィアが温泉に行こうと言い出しての……今である。だから……
「主様、降りるよ」
「ちょ、ネヒィア。急に降りないで、砂が、砂が出てくるのよ」
「砂?何それ」
「う、嘘でしょ。私、なにか本当にやばい事したかしら?ねぇ、許して、謝るから、あ、ああああー」
エナの悲鳴を聞きながら、湯気がポカポカと漂う、温泉の前へと3人同時に着地する。
木々が生い茂った森の中。唯一そこだけが、幻想的に太陽の光を反射していて、とても綺麗に輝いている。
結構な広さの、温泉独特のいい匂いを辺りに漂よわせている秘境の温泉、的な所。
そんな温泉を前にして、ネヒィアは楽しそうに言葉を発する。
「主様。一緒に入ろ?」
それに絵里は、少し言葉に詰まりながらも返事をして
「い、いいよ。それなら、エナも一緒に……」
絵里がエナとも一緒に入ろうと、エナの方を向いたその時には既に、絵里の手を離れ、エナは着ていた服をばっと脱いで……
バシャーン、という大きな音と共に水しぶきをあげ、温泉へと飛び込んでいた。
「主様。早く、早く」
それを見てネヒィアも服を一瞬で脱ぎ、絵里の手を引っ張って来る。それに絵里は少しばかり焦りながらも、靴、靴下、ブラウス、の順で脱いでいくが……
「主様。遅いよ。脱がしてあげるね♡」
「ネ、ネヒィア。待って、早まらないで。お、お願いだから……」
絵里がブラを外そうと手を背中にやった時、ネヒィアがスっと手を伸ばし、スカートの中に突っ込むと……
「えいっ♡」
ネヒィアはすごく嬉しそうな顔で、絵里のパンツを下まで一気にずらした。
それに一瞬、絵里は固まるがネヒィアが今度、スカートも脱がそうとしてきたので、絵里は頬を少し赤らめながらもブラを外して、素早くスカートを自分で脱いで……
「わーーーー」
恥ずかしさを誤魔化すように叫びながら、温泉へと飛び込んだ。それに嬉々としてネヒィアが続く。
「主様ー♡」
ザブーン、ザブーン、という2つの音と共に水しぶきが上がり、絵里とネヒィアも温泉へと潜る。
どうやらこの温泉、丁度いい湯加減ではある。だが、結構深い。立てば、肩が出るぐらいの深さで座る事が出来ない。
だが逆に言えば、立ったまま肩まで温泉に浸かる事が出来るという、とても不思議な体験が出来るのがこの温泉。
絵里とネヒィアは、ほぼ同時に温泉に足を付けて、顔を出す。
そうしてネヒィアが絵里の方を向き、とても満足そうに微笑みながら
「主様と一緒に温泉なんて、嬉しい。へへ」
ちょっとばかし頬赤らめて、そう言った。それに絵里は
「私も久しぶりに温泉に入ったけど、やっぱり誰かと一緒に入るのって……わっ」
絵里が喋っている最中に、お腹にいきなり柔らかい感触を感じて、少し体を震わせびっくりする。だが、その感触は
「エ、エナ?何してるの?」
どうやらエナのおっぱいのようで……何故か、それをエナは擦りつけて来る。それにネヒィアもあやかろうと、抱きつきに来るが……
「ちょっ……エナ、引っ張らな……」
ネヒィアが絵里に抱きつこうとした瞬間、エナは絵里を温泉の中へと引きずり込み……
「私は悪くないわ。何も悪くない。だから絵里ちゃん、信じて……」
そう、温泉の中でも聞こえる不思議な声で喋り、絵里と沈んできたネヒィアの2人を一緒に抱くと、
「『小嵐』」
そう魔法を唱えて、温泉の底から這い出て来た魔物の口から逃げるようにして、エナは空中へと思いっきりジャンプした。
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