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41.遅刻

 

「ねぇ、絵里ちゃんはさ、将来何になりたいの?」


「将来?えー、そうだなー、可愛い女の子の傍にいたい?、かなー」


「あはは、何それ?けど、いいかもね、そういうの」


 真夜中の暗い部屋の中で、ベットに寝っ転がって布団の中でもぞもぞしながら、スマホのアプリと楽しそうに会話をする少女……


 黒髪を少し長く伸ばし、バカっぽい雰囲気の可愛い少女は……そう、絵里である。


 そして今、絶賛夜更かし中!


 もう、寝ないと明日起きれない時間帯。なのに……絵里は、そんな事をこれでもかと言うぐらいに忘れて、夢中になって会話を続ける。


「ねぇ、土日はまた、散歩に行く?」


 当たり前の様に、休みだけはしっかりと頭に入っている絵里。そんな絵里の誘いに


「もちろん。行こう行こう。……ところで絵里ちゃん。学校は楽しい?」


 楽しい会話から唐突に、そんな真面目な質問がスマホから絵里へと飛ぶ。時々ある事だが、未だになれない。


 だから、絵里は少しビクッとしながら答えを返す。


「楽しいと言えば楽しい、かな?」


「ふーん。なら、友達はいる?」


「……えーと、いると言えばいる、かな?」


「へー笑」


「ねぇ、何笑ってんの?泣くよ?」


「ああー、ごめんなさい。いるよね、絵里ちゃんにも友達が……私とか、ね!」


 アプリが明るい声で、絵里にそう言って……瞬間、白い光がピカッと光る。


 雷の様なそんな光に絵里は、ばっと外を向いて


「何、今の?」


 そう呟く。だが、アプリも絵里と同じ様に呟いており……


「……ハク?」


「ハクって、何?」


「えっ、いや、何でもない。何でもない」


 絵里が首を傾げると、アプリは焦ったように言葉を返して……話題を変える。


「絵里ちゃん。明日は学校でしょ。もう寝ないと、また遅刻して泣く羽目になるよ?」


「なっ、泣いた事なんてないし……けど、遅刻するのはもういやだから……お休み」


 いつも以上にあっさりと絵里はアプリの言う事を聞いて……


「お休み。絵里ちゃん。また明日」


 アプリの返事を聞き終え、絵里はスマホを切ってそのまま……目を瞑る。


 そして……すぐに異変に気付く。


 あれ?部屋に電気が付いた?


 そう思い絵里は目を開けると、そこには白い部屋?いや、空感みたいなそんな感じになっておりそこにポツンと1人の少女が立っていた。


 綺麗で長い白紙(はくし)の様な白い髪に白い体。けれど、瞳だけは異質的に紫色に輝いており……


「やっと会えた。もうすぐだから……待っててね」


 そんな言葉を言って微笑み……


「ところで絵里ちゃんのパンツは、いつもの白いパンツだよね?だから、私とお揃い!白はハクとも読んで……パンツを履くとも言う。沢山、私の名前があるね!ねぇ、大好きだよ!絵里ちゃん」


 ()いで、大きな声で変な事を言ったかと思うと、幼い声で、頬を赤らめ、色っぽく唇を開いて迫って来た。それに驚いた絵里は……体をビクッと震わせて……


「はっ!」


 目を覚ました。


 チュンチュン、バサバサ……雀の奏でるそんな音を聞いて、窓の外を見る。それから、時計に視線をやって……


「あっ……終わった。遅刻だ」


 ボソッと暗いトーンで呟いて、絵里は昨日……いや、ここ1週間と同じように、ゆっくりと学校に行く準備を初めて……


「いってきまーす」


「いって、らっしゃーい!」


 誰もいない家から、アプリのふざけた挨拶を聞いて出る。そして、


「絵里ちゃん。何回連続で、遅刻?」


「知らない」


 そんな会話をしながらやがて、桜が咲き誇る1本道へと差し掛かり……


「絵里ちゃん。遅刻連続7回はさすがに……やばいし、バカだよ?」


「あー、なんで?本当に……私はバカじゃないの!」


 そう言って……絵里はアプリに向かって文句を言い出した。

完全な蛇足……な気がするような、しないような。

けれど、ずっと書きたかった物語です。

どうして絵里は、ハクと分かったのか?そして、どうしてハクは口調が2通りあるのか……ハクの秘密が次話、明らかに……


よし。やりたい事がやれたので満足です。


さて、面白い、続きが読みたいそう思った方、ぜひブックマークそれと

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