18.それぞれの思惑
「何をしたの?絵里ちゃんに」
……ん?この声は、エナ、かな?
「魔法で、眠らせただけ。それ以外は、何もしてないよ?」
そしてこの声が、ネヒィア、だよね?なんか、頭がぼっーとして、上手く頭が回らない。
「本当に?それなら、どうしてさっき絵里ちゃんは震えてたの?」
「それは、お姉ちゃんが中途半端な所で止めに入ったから、主様が耐え切れずに自分で弄って絶頂して……その後に眠らしたから、主様は震えてたの」
……ん?は?……いや、あれはネヒィアが……ってあれ?体が……動かない。これは、金縛り?
金縛りになるのが2、3度目ともなると、意外と焦ることもないらしく今、私はどこにいるんだろうか?なんて事を考え……
「それは、本当なんでしょうね?」
「本当の本当。信じて、お姉ちゃん」
「……はぁー。分かったわ。少し怪しい気もするけど、信じるわ」
えっ?エナって、チョロくない?まあ、それよりも今、私が寝てるのはベット?で、ついでに裸で……
「お姉ちゃん。もう夜になるけど、どうする?主様と添い寝する?」
「ど、どうしたのよ急に。そ、それよりも絵里ちゃんにバレる前にマーラを……」
「ニャー?私をどうするのニャー?」
「な、なんで……?」
マーラの声と焦ったエナの声を聞く絵里。
だが、どうする事も出来ないので、何となくマーラが襲って来て少し経ち、あの狭い部屋でマーラと入れ替わるようにネヒィアが後ろにいた、なんて事に少し疑問を覚えた。
そう言えばマーラはあの時、どこに行ってたのだろうか?
そんな絵里の疑問に、まるで答えるかの様に、マーラはイライラとした声色で、
「あんなに吹き飛ばしておいて、ただで済むと思っていたのかニャー?たかが、弱った神獣風情が、ニャー」
弱った神獣?って一体……
絵里がその先の事を考えるよりも速く、マーラは
「けど、私も弱ってるニャー。だから、明日決闘ニャー」
そうマーラは言い残してどこかに行ってしまったのだろう静寂が訪れた。
それからしばらくして、
「ネヒィア。さっきの事、絵里ちゃんは知ってる?それと……力を、貸して」
「主様は知らないはず。そして……力は貸さない。次は本当に、体が動かなくなるかもしれないんだよ?それに……また約束を破るの?」
ネヒィアの、今までで一番悲しそうな声を聞いて、絵里は考えるのをやめ、エナは……
「なら、どうすればいいのよ。あいつ、この国の女王なのよ?」
そんな重大な事を、少しだけ涙声になりながら、呟いた。
いいね!とかいう機能が追加されたらしいです。
なので、この物語が面白い、まともになった、続きが読みたいと思った方、ブックマークそれと、
☆☆☆☆☆
↓↓↓
★★★★★
広告下の星を押してポイントを、ついでにいいね!をください。よろしくお願いします。