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162.不思議ちゃん

 

「よし、問題なし。後は待つだけ」


「はい。しばらくすれば通れるようになるはずです」


 ネヒィアとカイメイがある程度空間の歪みを調べ終えて、取り敢えず大きな問題はなくなった。


 正直ここから、どれぐらいかかるかは分からないけれど、行けれるようにはなるはず。


「えっと、それじゃネヒィアさん、翼を」


「そういえば、そうだった」


 カイメイに言われて、ネヒィアは忘れかけていた翼を出す。


 するとカイメイはゆっくりと翼を撫でて……


「んっ♡」


 翼に開いた穴を治していく。


「我は先に出ておるぞ」


 息を荒げ始めるネヒィアを見て、ハクはしれっと洞窟を出ていく。


 けれど誰もそんなこと気にせずに、カイメイは真剣に治し、ネヒィアはだんだんと我慢出来ず声を出し、エナはじっくりとそれを見続ける。


「カ、カイメイ……まっ♡だめっ♡」


 何かとエロい事に敏感なカイメイは、普通こんな声を出していれば恥ずかしがって顔を赤くする。でも……真剣に何かをやっている時だけは、どんなエロい事にも気に留めず……


「ネヒィアさん、もっと力を抜いて下さい」


「はぁ♡……はぁ♡……うんっ♡あっ♡」


「あっ、そんなに動かないで下さい。まだ終わってませんから」


「カ、カイメイ……そこ、敏感……だからっ♡」


 体をびくっとさせては、喘ぎ声を漏らすネヒィア。洞窟の中なので、声が反響していつもより耳に響く喘ぎ声にエナは無言で興奮しながらも、終わるまで待ち続ける。


「やっぱり、魔力の流れが不安定になってます。傷はエナさんに治してもらって下さい。私は魔力の流れをもとに戻しますから」


「わ、分かったっ♡んあっ♡」


 ネヒィアが体を震わせる中、カイメイは魔力を操り、流れを戻していく。


 簡単そうで凄く難しいことを淡々とこなすカイメイ。魔力を操る、なんて事が最も得意な悪魔なんて、カイメイ以外にいない。皆各々得意な魔法はあれどカイメイだけはやっぱり少し特殊、なんてエナが考えていると、


「もうすぐで終わりますから」


「う、うんっ♡」


 カイメイが魔力を更に強くネヒィアの翼に流し込み、ネヒィアの翼を治し終える。


「んっ♡……はぁ♡……」


 ネヒィアが体を跳ねさせながら息を整える姿に、カイメイは急に目を見開いて、顔を赤らめる。


「それじゃ、出ましょう」


「は、はい……」


「ふぅ……うん、行こう」


 ネヒィアとカイメイは、エナの後ろをついて行き、洞窟を出る。洞窟を出ると、ここである程度寝れるように魔法で結界を張っていたハクを見つけ近付く。


「うわっ!」


「……何をしておるんじゃ?それよりも、治ったか?ネヒィア」


「うん」


「それで姉様とネヒィアは、しばらくここにおるんじゃろ?」


「ええ、そうよ。ハクはどうするの?」


「用事があれば、離れるが基本はここにおる。カイメイもそうじゃろ?」


「はい。私もハクさんと同じです」


「それじゃ、しばらくはこのメンバーね」


 そうしてここから半年の間、みんな仲良く洞窟の前で寝泊まりをし、あっという間にその時が訪れた。

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