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153.もしかして変態?

 朝、絵里は目が覚める。まだ少し薄暗い中で、目を擦りながら体を起こす。


「ネヒィア……?」


 私に抱き付いているのは、ネヒィアで……エナの姿が見当たらない。


 確か昨日、エナとイチャイチャして……その後の記憶がないってことはきっとそのまま寝たはず。だから、私は裸で、どこかへ行っていたネヒィアは服を着ているんだろうけど……


「まだ暗いし、寝ようかな……」


 絵里は二度寝の体制に入り、布団をかけ直してネヒィアに抱き着いて目を閉じる。


 するとその瞬間、扉が開き誰かが入ってくる。絵里はほんの少しだけ目を開けて入ってきた人を見ると、やっぱりエナだった。


 けど……


「エナ、なんで裸で入って来たの?」


 絵里はびっくりして、思わず起き上がり声を上げてしまう。


 それにエナは、ビクッしながら絵里の方を向いて、口早に言う。


「そ、そういう気分だったから、その……扉の前で服を脱いだだけよ」


「そ、そうなんだ……」


 絵里は反応に困って、エナから視線を逸らす。たぶん、あんまり深くは追求しない方がいい。きっと。


 そんな絵里に、


「ちょっ……別に裸で出てた訳じゃないわ!絵里ちゃん、信じて!」


「うん、信じるよ」


「こっち向いて!絵里ちゃん!」


 少し顔を赤くして、珍しく大きな声でそう言うエナ。


 そんなエナに絵里は視線を向けてあげると、丁度窓から朝日が差し込んで、裸のエナを照らす。


「わっ、エロっ!」


 口から溢れたその言葉に、エナはおっぱいを両腕で隠して顔を赤くする。


 そんな反応するんだ、下は隠せてないけど。そう思いながら絵里は、エナに手招きをする。


「こっち来て、エナ」


「わ、分かったわ……」


「元気になったんだね。それで、本当は何してたの?」


「散歩よ。服を着て」


「うん。エナがそう言うなら信じるよ」


 発情期が終わったらしい、エナのその態度に絵里は笑みを浮かべながら、そう返し手を握る。


「エナ。おかえり」


 絵里のその言葉に、エナは一瞬目を見開いてから、嬉しそうな笑みを浮かべて、言葉を返す。


「ただいま、絵里ちゃん」


 エナは言葉を言い終わると絵里に抱き着いて、押し倒す。


「エ、エナ。待って」


「嫌」


 エナに両手を掴まれて、動けなくなる絵里。そんな絵里に、


「お、重い……主様?」


 ネヒィアが目を覚まして、ゴソゴソしながら言う。


「ごめん、ネヒィア」


「絵里ちゃん、悪い子ね」


「えっ?私が悪いの?……てっ、ちょっとネヒィア、やめて……あはは」


 絵里のお腹をくすぐりながら、寝起きのネヒィアは絵里と足を絡める。


 それを見てエナは、絵里に言う。


「十秒、ネヒィアのこちょこちょを我慢できたら離してあげるわ。はい、スタート」


 このあとしばらくの間、宿屋の部屋の中に絵里の笑い声が木霊した。

すいません。最近投稿できなくて。忙しかったり、新作書いてたり色々とあったんです。


ですが、それも終わったので今週からは大丈夫だと思います!


それとですね、投稿日を少し変更します。毎週平日の月、水、金の正午に出すんですが、曜日はなしです。平日のどこか、ランダムになると思って頂ければ。


まあ、毎週3話は投稿しますし、あんまり月曜日に投稿していた記憶もないので、あまり変わらないと思いますが……


まあ、そんな感じでよろしくお願いします!


面白い、続きが読みたい、そう思った方ぜひブックマークそれと、

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よろしくお願いします。

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