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141/9.紡がれる糸

 

「んっ♡……あっ♡……」


 セキウはハクの首筋を優しく舐めながら、服を脱がせていく。


「セ、セキウ……んっ♡……やめ……」


 ハクは少しばかりの抵抗をするが、結局白い綺麗な肌が露になって、セキウは優しく笑う。


「口だけね、ハク。本当は、やめて欲しくないんでしょ?」


「そ、それは……んぐっ♡」


 セキウが言葉を発しながら体を起こしたかと思うと、自分の指を口に入れて、唾液が糸を引いたまま、ハクの口の中に指を入れる。


「んぅ♡……やめれぇ♡……セキ、んっ♡」


 指を器用にハクの口の中で動かし、唾液を交換すると、セキウは指を抜き、自分の口へとまた戻す。


 セキウは頬を少し染めながら、自分の指を綺麗に舐め終えて、


「ハク。あなたの味が世界で一番好きよ。もっと、ねぇ、もっと……」


 両手でハクと手を繋ぐと、セキウは口を開けて舌を出し、キスをしようとハクの唇に押し当てる。


 ハクはその瞬間、迷う。一瞬でもしたいとそう思って……でも、と踏み止まる。


 きっとしてしまえば取り返しがつかなくなる。もう、戻れなくなって……


 そんなハクの思考を読むように、ぎゅっと両手が握られて、セキウの瞳が少し揺れる。


 ずるい顔……セキウは昔から……そうやって耐えられない顔をする。


 我には絵里が……でも、絵里はネヒィアのもので……


 セキウに足を絡められて、おっぱいを押し付けられる。


 唾液がハクの口の端から流れて……首筋へと行った時、ハクの中にあった何かの糸が切れた。


 瞬間、ハクは口を開けてセキウとキスをする。


「はぁ♡……あっ♡♡……」


「んんっ♡♡……はぁ♡……」


 何回も何回も舌を必死に動かして……どうしようもないぐらいに絡み合って……やがて、口と口とが糸を引きながら離れる。


 お互いぐちょぐちょになって、ベッドを濡らして、息がまだ全然荒い中、それでも、セキウは笑って、愛を伝える。


「ハク。愛してるわ」


 そんなセキウにハクは迷うことなく、


「我もじゃ」


 そう言い放った。


 気が付けば、もう夕日は沈みかけで部屋の中も外も薄暗くなって……そろそろ帰らないといけない時間……いや、いいじゃろ。全部、いいじゃろ。


 今は幸せじゃ。だからもっと、もっと……


 ハクはセキウから手を離すと、セキウを抱いて腰を振る。そんな唐突な攻めに、


「あんんっ――――♡♡♡」


 セキウは少し下品な声を出しながら体を震わせる。そんな声に反応して、ハクは腕を動かすとセキウのお尻を鷲掴みにして、体を横に向け、思いっきり押し付けながら、腰を動かす。


「んっ♡……はぁ♡……はぁ♡……あんっ♡」


 ハクはセキウの耳元で軽く喘ぐだけで、あまり声を出さないが、セキウは


「ま、まってっ―――♡♡また……まだイグッッッ―――♡♡♡おっおっ♡♡♡」


 下品な声を出し続けて、痙攣しっぱなし。


 今日は曇りらしく、月明かりが入ってこない。暗闇に包まれた中、ベッドをギシギシ言わせてついに、


「と、とまんにゃひぃ―――――♡♡♡」


 ベッドに水溜まりが出来そうなほどに潮を吹いて、しばらくの間、止まる事はなかった。

面白い、続きが読みたい、そう思ったらぜひブックマークそれと、

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