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140/201

140/8.大好きだ

 夕日が窓から差し込みそれを、セキウの部屋にある宝石やたくさんの不思議な飾り物が反射して、キラキラと輝く。


 そんな中ハクはセキウに押し倒されて、


「ハク。もう一度やり直しましょう?」


 顔と顔とが触れそうな程近くで、綺麗な赤い瞳を悲しく揺らしながら、お願いをする子供のような声で、


「ダメ?ハク……」


 か細く囁くように言う。


 そんなセキウから逃げるようにハクは、顔を横に向けて、少し表情を歪める。


 我は……


 それを見てセキウはベットに置いた手に力を入れ、シーツにシワを作りながら、どうしようもないぐらいに好きな人を不安げに見続ける。


 やがてハクは根負けしたようにぽつりと、


「我は……お主を好きになれる自信がない」


 顔を横に向けたまま申し訳なさそうな声で、返事をする。


 セキウは悪くない。全部我が……


 返事を聞いて、セキウはハクの胸に顔を埋める。それにびっくりして体を震わすハクに、


「私を私だけを見て、ハク。そしたら、そしたら……」


 セキウは泣きそうな声で、最後の望みを見ているかのような、今にも泣き出しそうな、きっと、ハクの前だけでしかしない表情で、ハクから顔を離す。


 それからすぐにセキウは今着ている赤いドレスに手をかけて、シュッと紐を(ほど)き引っ張る。


 少しづつそうやって、はだけていくセキウ。背中が、胸が、太ももが、(あらわ)になって、


「ハク、好きよ」


 自分の胸の前に手を持ってきて、最後の紐を解くとセキウの谷間は完全にハクから見えるようになる。


 でも、それでも、ハクはチラッと一瞬見ただけで、何も反応しない。


「我は、お主のことを大事とは思っておるが……」


 好きではない。


 ハクの声と表情から察して、きっとそう。


 セキウは目を瞑って顔を自分の胸の方に向ける。そうすると、綺麗な黒髪が背中から落ちてベットに付く。


 ハクが綺麗と言ってくれた、その黒髪にセキウは視線をやって……ハクの服を脱がそうと手を動かす。


 それにハクは抵抗することなく……ハクもはだけ、そんなハクをセキウは抱きしめる。


 ハクの匂いを嗅いで、ハクの胸に顔を埋めて涙を拭く。


「ずっと……ずっと一緒がいい。毎日こうやって……抱きしめたい。ハク、私じゃダメ?私の事が好きじゃないのは分かってる。でも、それでも……私を傍に置いて……」


「セキウ。我は……我は……」


 全部……我が悪い。お主を好きになれぬ、我が悪い。


「好きな人が……いるのだ」


 そんなハクの言葉にセキウは、ハクに馬乗りになって、


「好きな人を忘れるぐらい私はハクと繋がる。私がいなきゃダメな体にしてあげる。だから、私を見て」


 セキウはドレスを脱ぐ。


 付き合っていた頃とは違う、誰かのハク。それはそれで……興奮してしまう。


「大好きだよ、ハク」

来週から復活します!


面白い、続きが読みたい、そう思った方ぜひブックマークそれと、

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