136.第三色
ハクに話しかけた女性は、絵里達の方へ視線を向けて、軽くお辞儀をする。
着ている服も瞳も赤いのに、髪だけは綺麗な黒髪で……なんと言うか、炎や赤い宝石、血を身にまとっているような、そんな印象。
絵里はお辞儀にお辞儀を返す。すると、赤い女性は、にっこりとまた笑って、
「可愛いお嬢さんね」
そう言って絵里に歩いて近付き、頬っぺを触ると、絵里の瞳を覗き込む。
その赤い瞳は全てを見透かしているようで……
「ハクを大事にしてあげるのよ」
それだけ言うと、絵里から離れてハクを見る。
ハクは少し戸惑ったように視線をさ迷わせてから、
「お、お主も……体に気をつけるんじゃぞ……」
「もちろんよ。それじゃ」
ハクの言葉ににっこりではなく、可愛い笑みを浮かべて、宿屋を出て行く。それを少しの間見送って、
「綺麗な人だったね」
絵里が小さな声で感想を零した。
背が高いくて、髪が長い。スタイル抜群の美女。まあ、そうそう出会えるような人ではない。絵里でも分かるオーラがある、すごい人。
そんな事を思っている絵里に、ハクが
「さっきのは、悪魔じゃ。我と同じな」
悪魔……悪魔なんだ。それならまあ、あのオーラも、美貌も当たり前なのかな?
そう言えば、ハクも悪魔なんだっけ。えーと確か……
「七次元の悪魔とかなんとか……」
「主様、覚えてたんだ。すごい」
「そ、それはもちろん。ハクの事だから」
どこか馬鹿にしているネヒィアの少し驚きが混じった声に、絵里は当たり前と言わんばかりに言葉を返す。
するとハクは、少しだけ頬染めて、
「あれは、七次元の悪魔の第三色、セキウじゃ」
さっきの女性、セキウについて軽く説明をしてくれる。
「ハクの友達?」
「ま、まあ、そうじゃな。古い友人じゃ」
何故か少し焦るハクに、不思議がる絵里。けれどまあ、あまり気にせず、
「そう言えば、宿屋に泊まりに来たんだよね。えーと……」
絵里が視線を受付に向けると、そこには既にエナがいて、鍵を貰っていた。
「二階の部屋よ。行きましょう」
さ、流石エナ……と思いながらエナについて行く。この宿屋、意外と広くて綺麗。隅々まで掃除してあるのだろう。きっと。
階段を上り終えて、部屋の前へ。エナが鍵を開けて中に入りその後を追って絵里達も、部屋の中へ。
「広い……それにベッドが大きくて、窓も大きい!」
絵里は少しテンション高めに、そう言ってベッドに寝っ転がる。それを見て、ネヒィアも。
「えいっ!」
「うぐっ……」
絵里は押し潰されつつ、呻き声をあげて、ネヒィアに抱きつかれる。
そしてそのまま、ネヒィアは絵里の下着の中に、手を入れて、絵里のおっぱいを弄り出した。
面白い、続きが読みたい、そう思った方ぜひブックマークそれと、
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