135.赤
取り敢えずネヒィアのずらしたパンツを元に戻す。ブラは大丈夫なので、次に服。ブラウスのボタンをとめて、スカートを履かせ直すと元通り。
次に絵里は自分の服を。まあ、制服なので慣れている。下着を着直し、上着とスカートのボタンをとめてスカートだけチャックを閉めたら終わり。
あまり時間を取られることなく、絵里とネヒィアはいつも通りに。
それから少しして、少しずつ移動する速度が落ちていく。
いつの間にか復活したネヒィアが、絵里の手を取って、
「やっと到着、主様」
その言葉も同時に地面にだんだんと近付き、道から少しズレた場所に着地する。
少し遠くにとても大きな王国へ入るための扉が。どうやらナタラ王国と同じで、壁で周りを守っているらしい。
この扉から入らないと怪しまれると言うか、やばい人扱いされる。だから、
「絵里ちゃん。胸張って力を脱いて……そうしたら、堂々と」
急にエナの歩き方のコツのレクチャーを受け、四人で扉に向かう。
扉への道は一本。少し離れた所に着地したおかげもあり特に周りの人に怪しまれること無く 取り敢えず道に。
そしてそこそこの人通りの中歩いて行き……
「ここが、王国ナールよ。また宿探しからしましょうか」
何も起こる事無く中へと。
「いやー、門番が四人居たけどヤバそうだったね」
「見えぬところにもう三人おった。マーラから、色々聞いておったが想像以上に厳重じゃな」
安心する二人にネヒィアは、
「まあ……王国の中は監視されてそうだけど。別々に移動するのは避けようね。分かった?」
ネヒィアの言葉に二人は頷いて宿探しへ。
こんなに入口から色々硬いのは、どうやら先日この王国の大臣二人が暗殺されたかららしい。
そしてこの世界でもそれは色々と大変らしく、そのせいで今は王国ナールの警備が厳重なのだとか。
まあ、変な事をしなければ問題はないはず……
街を少し歩いて、宿を探す。
「高さが高い家が多い。それから、綺麗」
王国か違えばそれだけ街並みも違う。ナール王国は意外と大きい家や、高い家なんかが多く、造りがしっかりしている。
「そうね。魔法を使える人が多いから、魔法で色々と出来るのよ。魔法の教育が進んでいるから、この王国」
エナが説明を入れてくれ、納得する絵里。
と、エナが視線を急に動かしたと思ったら、
「宿って書いてあるわね。あそこにする?」
エナが宿を見つけて指を指す。結構綺麗で部屋一つ一つが広そうな、宿。
特に誰も異論なくその宿の中へ皆で入る。
すると、受付の近くに立っていた赤い服を着た赤い瞳の女性が
「あら、ハク。久しぶり」
そう言って、にっこりと笑った。
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