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126.次へ

 

「はむ……んっ……」


 ハクが舌を動かして、絵里の乳首を舐める。少しだけ甘い味がして……ハクは少しの間ひたすらに舐め続けてから一旦、口を離す。


 頭がボッーとして、ふわふわする。もっと……もっと絵里を……


「ねぇ、何してるの?」


 ハクの頭にいきなり響いたネヒィアの声に、ハクは体を震わせてビクッと驚く。


 でも、ネヒィアはこっちを見れないはず……ハクは少し焦りながら、


「そ、その……色々とあってな……」


「……やっぱり。ねぇ、今二人はどんな感じなの?」


「そ、そうじゃな……仲良く、寝ておるぞ」


「温泉で?」


「そうじゃ……」


 ハクは心臓をバクバクさせながら、ネヒィアと頭の中で会話をする。バレてはいない……はず。


「それなら、体洗って、隣の部屋に寝かして」


「わ、分かった……」


「うん。それじゃ、おやすみ」


「おやすみ……じゃ」


 想像以上にあっさりと終わって、少し辺りを見渡す。けれど、ネヒィアの気配はない。


 取り敢えずハクは立ち上がって、魔法で二人を浮かせると、温泉のお湯を使って体を流してあげる。


「続き、しないの?」


「やらぬ。流石にこれ以上はまずい」


「ふーん。あっそ」


 ハクがハクと会話をして、一方が興味無さげに引き下がった。


 それとほぼ同時に絵里とエナ、二人の体を流し終えて、ハクは乾かしながら隣の部屋に魔法陣を繋げる。


 そして乾かし終えると、隣の部屋に繋いだ魔法陣に連れて入り、ベットに寝かした後、掛け布団をかけて……


 少しだけ……ほんの少しだけ、悲しげな顔をしながら、ハクはその部屋を後にした。


 ○◆○◆


「ふぁ〜……ん」


 眩しいなと思いながら目を開ける絵里。知らないベットで寝かされていて……隣にエナがいる。


 まだ起きておらず、スヤスヤと可愛い寝顔で……絵里はエナの唇に舌を入れてキスをし、


「んっ♡……ぷはぁ……」


 そこそこ長い間やった後に、エナのおっぱいに顔を埋めて、布団を被る。


 エナの体温を感じながら、そのまま、絵里は二度寝をする。


 心地良い……エナのおっぱいは、最強……




「主様、起きて!」


 ネヒィアの声が聞こえると同時に、絵里は目を覚ます。


「おはよう。絵里ちゃん」


「お、おは……エナ、離して」


 う、動けない。と言うか、涎を垂らして寝てた……


 エナに抱き締められて動けないいる絵里は、少しもぞもぞした後、諦めて、ネヒィアを見る。


「お姉ちゃん。離してあげて」


「えー、もう少しこのままでもいいでしょ?」


「もう昼だから。そろそろ準備しないと……ね、お姉ちゃん」


 ネヒィアがニコッと可愛く笑うと、エナは少しだけ拗ねた顔をして、絵里を離す。


 絵里は起き上がって、涎を腕で拭きながら、問う。


「それで、準備ってなんの話?」


「明日、次の王国に行くから、今日はその準備をする」


「あー、そう言えば……」


 絵里は納得して頷く。そうそう、そんな話をしていた。


「それじゃ、主様、お姉ちゃん。付いてきて」


 ネヒィアがそう言って、扉の方へと歩いて行く。その後ろを絵里とエナは手を繋ぎながら、付いて行くのだった。

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