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普通の女子高校生が精霊界の王女として転生したようです  作者: よもぎ太郎
第4章 灼熱の勇者
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今日から真面目に生きます

読者の皆様。

更新がほとんどできずに申し訳ございません。

仕事が立て込み、なかなか更新できずにいます。

ですが、まだまだお話は終わりませんので温かく見守っで下さると幸いです。

よろしくお願いいたします。

 私とアルカがクエストへ向かおうと、ギルドの扉を開けようとする手前で、ライカがそう尋ねてきた。

 どうしたのかな?


 私は振り向くと、ライカが何故だか頬を赤らめ、もじもじしていた。

 私は、取り敢えずライカが次の言葉を話すのを待ってみた。


 ライカは目を大きく瞑って、何か決心したかのように目をカッと開いた。


「カノンさん!」

「はい!」


 ライカが大きな声で私の名前を呼ぶから、私も大きな声で返事しちゃったよ。


「昨夜はどんなことをして楽しんでいたんですか!?」

「あーそれはねー......」

「花音!行きますよ!」


 私はアルカに制服を引っ張られて、強引にギルドの外へ連れ出された。

 ライカが何やら嬉々とした声で私の名前を連呼していたみたいだけど、そんなに気になってたのかな。

 それにしても。


「強引なアルカも好きだよ」

「はぁ、適当なことを言ってると信用を失いますよ」

「えー、冗談じゃないのにな」


 好きだと思ったから好きだって言ったのに。

 まあ、普段から変態まがいのようなことをしてるから信じてもらえないんだろうな。


 よし!今日から、真っ当に生きて信じてもらえるように頑張るぞ!


 私は心の中でそう決心すると、私の前を飛んでいるアルカの髪の毛に埃が付いた。


「ねえアルカ」

「何ですか?」

「埃がついてるから取るね」

「ありがとうございます」


 私はアルカの金色の髪についた埃をそっと取ってあげる。

 それにしても、アルカの髪の毛って本当に綺麗だな。

 

 同じ女性として、憧れちゃうな。


「花音、先ほどから髪を触ってどうしたのですか?少しくすぐったいです」


 どうやら、無意識のうちにアルカのさらさらな髪の毛を撫でていたみたい。

 真面目に生きようと誓った瞬間に、また変態的なことをしちゃったよ。

 いくら綺麗でさらさらだからって、急に撫でるのは嫌な気持ちにさせちゃうよね。


 いや、髪を撫でるくらい普通かな、女の子同士だし。

 ......あれ、普通って何だろう。


 とりあえず、哲学という名の泥沼に足を突っ込む前に、アルカに謝らないと!


「ごめんね!アルカの髪がとても綺麗だったから、つい撫でちゃった」

「......そうですか」


 アルカは特に怒ったり喜んだりといった感情は見せないで、飛び立ってしまった。

 何も言われないのは、それはそれで悲しかったけど、気にしても仕方がないと思ったので私はアルカの後を追った。


 その後は、無事にクエストを終え帰路についた。

 家に入ると、すでにシルフとリゼは帰ってきていて、夕食の準備までしてくれていた。


 夕食を終え、私はこの世界を深く知るために日課にしている読書をしていた。

すると、アルカが私に、先にお風呂に入ってもいいですか、と聞いてきた。特に断る理由もなかったので、私はアルカにいいよと言って再び本に視線を戻す。


 アルカが訪ねてきてから数分後、私は洗面所に用があったので本に栞を挟んでテーブルに置き、立ち上がる。


 用事といっても大したことじゃなくて、歯ブラシを取りに来ただけだ。

 昨日までの私だったら覗きもしていたけど、今日からは真面目に生きると決めたので覗きは絶対にしない。


 真面目に生きると言っても指針がないから、一先ずアルカに変態と言われる回数を減らすことを目標にしてる。


 果たして、真面目に行動したところで言われる頻度が少なるかは分からない。

 私が真面目に考えた事でも、アルカにとってはそうではないかもしれないから。


変態と言われたらその都度直して、少しずつ矯正していこう。


私が真面目だと認識されれば、アルカだけじゃなくて、シルフやリゼもより一層私のことを信頼してくれる、はず。


だけど、信頼とか好意って、私が意図して行動した結果で得られるものじゃないよね。

普段の意図しない所作の積み重ねが、その人が信頼に足り得るかどうか判断されるわけだし。


信頼される行動とは何かって、深く考えると難しいな。

どうやって信頼されるかは、生きていくうちに見つければいっか!


私は複雑になりかけた思考を一旦放棄して、歯磨き粉を付けた歯ブラシを使って歯を磨く。


 そのまま洗面所をあとにしようとしたんだけど、不意に足が止まってしまった。

 

 理由は、お風呂場から聞こえてきた鼻歌が聞こえてきたから。


 アルカの鼻歌は、それはもう上機嫌な感じが伝わってきて、何かいいことでもあったのかな。


 私は申し訳ないと思いつつも、そっと聞き耳を立てていた。

 アルカの機嫌を高めた出来事を口にするかもしれないからだ。


 私が静かに歯を磨きながら待っていたら、遂にその時が訪れた。


「ふんふーん♪今日はー花音がー、私のーことをー格好良くー助けて―くれーましたー♪それからー、今日も―私のーことをー褒めて―くれーましたー♪」


 これは、もしかしなくても、私のこと!?

 確かに、今日はアルカのことを助けたし、髪のことを褒めたりしたけど、その時は嬉しそうな顔をしてなかったようなきがするんだけど。


 私はもう少しだけ、歌声に耳を傾ける。


「髪がー綺麗ーって言ってくださいましたー♪うふふ、うれしいなー♪ふんふーん♪」


 何なの、何なのこれー!


 可愛いにも程があるでしょ!

 こんなこと聞いちゃったら、私、照れちゃって顔も合わせづらいよ!


 どうしよう、顔が赤くなってるのが分かるぐらい熱いよ。


「そろそろでましょうか」


 まずい、アルカがお風呂場から出てくる。

 私は忍び足でそそくさと洗面所を後にし、事なきを得た。


 それにしても、アルカがあんなに嬉しそうにしてるなんて。

 それも、私がアルカにしてきたことを歌にしちゃっていた。


 アルカは何だかんだと言いつつ、私の言葉をきちんと受け止めてくれていたんだね。


 だけど、それに自惚れないで真っ当に生きよう。

 私が心から言った言葉で、アルカだけでなく、シルフとリゼにもっと喜んでほしいから。

読者の皆様、いつも応援していただきありがとうございます。

ブックマークを付けて追いかけてくださる読者様が増えてきて、

とても嬉しく思いますし励みにもなっています。

もしお話を気に入ってくださったり、

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