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普通の女子高校生が精霊界の王女として転生したようです  作者: よもぎ太郎
第3章 四大精霊・イフリート
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長旅の始まり

「うーん」


 私は太陽に光で目が覚めた。

 カーテンを開けると雲一つない青空に一点のお日様が今日も元気に輝いている。

 さて、昨日はお楽しみでしたね。

 アルカとシルフの三人で夢にまで見たお風呂、思い出しただけで顔がにやけちゃう。

 

 まぁ、ただお話して楽しんだだけなんだけどね。


「おはようございます花音、今日もいい天気ですね」


 アルカも目を覚まして、私に朝の挨拶をしてくれた。


「おはようアルカ、そうだね」

「ふわ~」


 続いてシルフも起きたので、三人で朝食をとりに行く。


「修行も終わったし、次はイフリートのところに行くの?」

「そうですね、長旅になるのでしっかりと準備をしてから行きましょう」

「ここからどれくらい?」

「馬車で2週間ほどでしょうか、かなり距離がありますので町を経由しながらの旅になります」

「大変な旅になりそうだね」


 私はトーストを頬張りながら感想を述べる。

 アルカとシルフはサラダと果物を食べている。


「大変ですがここは頑張るしかありません」

「それに道中も長いから大変だけど、本当に大変なのはイフリートに会ってからですね」

「そうなの?」


 トーストで乾いた喉を冷えたオレンジジュースで潤す。

 ここのジュースはどれも美味しくて気に入っている。


「はい、イフリート様は何というか積極的といいますか」

「単に喧嘩っ早いだけですよ。会うたびに戦えだの腕試しだのうんざりですよ」


 シルフはイフリートとの会話を思い出したのか、げんなりしている。

 イフリートから加護を受けるのは相当骨が折れそうな気がした。

 私たちは朝食を済ませ、今までお世話になった宿を後にする。


「ギルドの人たちにも挨拶しに行こうよ」

「そうですね、しばらく留守にすることを伝えないといけませんね」

「ん、しばらくですか?」


 私もシルフと同様にアルカの言い方に少し引っかかった。


「はい、この国は四大精霊のいる場所の大体中心に位置する場所です。ですので、イフリート様の加護を頂けたらもう一度戻り資金を集めまた旅に出る、という風に進めようと考えています」


 なるほど、確かずっと旅をし続けていたら資金は底をついてしまう。

 そこでアルカの言う通り、資金が底をつく前にギルドで資金を稼ぎ、また旅に出た方がいいね。


 とういうことで、私たちはギルドに顔を出し今日はレッドスライムの討伐ではなく少し旅に出ることを伝えた。

 受付のお姉さんに行かないで下さいと引き留められたけど、ちゃんと戻ってくることを伝えてギルドを後にした。

 そして、必要な食料と雑貨を集め、それから地図を買ってから地図を広げて現在位置と、そこから一番近い町を確認した。


「ここから一番近い町はポートワールですね。大体7日ほどでしょうか」

「7日もかかるんだ、結構距離があるんだね」

「まぁ旅行だと思って気楽にいきましょう」

「そうだね、シルフの言う通り旅行気分で行こうかな」

「道中は魔王軍が従える魔物が出るかもしれませんから、あまり気を緩めすぎないでくださいね」

「「はーい」」


 私とシルフはアルカの忠告に対して軽い返事をして、ポートワールに向かう馬車に乗り込んだ。

 すると、先着の人がいたみたいでフードを被った女性がすでに乗っていた。


「すみません、ご一緒してもいいですか?」

「ああ、構わないよ」


 女性は快く承諾してくれた。

 女性の声はとても澄んでいて聞いていてすごく癒される、だけど無理やりそういう声音を出しているようにも思えたけど気のせいかな。

 まぁ何はともあれ、これから私にとって初めての長旅が始まる。

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