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普通の女子高校生が精霊界の王女として転生したようです  作者: よもぎ太郎
第2章 四大精霊・シルフ
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魔力検査

「アルカから聞いたんだけど。魔力検査ってどこで出来るの?」


 私たちがここへきた目的はシルフに会うこと、そしてもう一つが魔力を測ることだ。


「それなら私が持っている結晶で測定できますよ」


 シルフは石碑の裏から、光に照らされて青く輝いている結晶を持ってきた。

 石の大きさは私の手に収まるぐらい小さい。


「この結晶に魔力を込めることで、光始めます。光が強ければそれだけ魔力が高いことを示します」

「なるほど」

「では、アルカ。この結晶に魔力を込めてください」

「分かりました」


 アルカはシルフの持っている結晶に触れて魔力を込めた。

 すると結晶はまばゆい光を発し始めて、目も開けられないぐらいだった。


「どうでしょうか?」

「そうですね、かなり魔力が高い方だと思います。それに若干ヒビも入ってますね。」


 アルカは私の方を向いてピースをしてきた。

 愛らしい。

 ていうか結晶にヒビが入るってどういうことなんだろう。


「それで先ほどの続きなんですが、中には魔力が高すぎて結晶にヒビが入ることもあるんですよ」

「そうなんだ」


 私はそう言いながら、シルフから結晶を借りた。


「ヒビが入るということは砕けることもあるのですか?」

「ありますが、結晶を砕くなんて私たち精霊や、稀有な魔力を持った人間ぐらいでそうそういない...」

「わっ!」


 シルフが結晶に解説してるのをよそに、私は軽く結晶に魔力を込めた。

 そしたら眩く光る間もなく砕け散り、手のひらから結晶の破片が零れ落ちる。

 綺麗な結晶を、しかもシルフの物を壊してしまった。


「ごめんなさい!まさか砕け散るとは思わなくて」


 私が謝ると、アルカとシルフは目を見開いて私の方を見てくる。

 やっちゃったかな、やっちゃったよね!?


「あの、本当にごめんなさい」

「いえ、謝ることはないです。その結晶は使い捨てなのでどこにでもありますから」

「そっか、よかった~」


 私はホッと胸を撫でおろすと、シルフが突然私の肩を掴みぐらぐら揺らしてきた。


「そんなことよりも!カノンはどこの家系の人間なんですか!こんな高魔力を持つ人間なんてこの世界どこを探してもほとんどいないのに!」

「そんなこと言われても~!」


 私にだって分からないよ、どうしてこんなに魔力があるのか私も知りたいぐらいだよ。

 ていうかぐらぐら揺らさないで、吐きそう。


「シルフ様、その辺で花音を解放してあげてください...ってあれ、花音の足元にスライムがいますね」


 シルフはようやっと私を解放して、足元にいるスライムに目線を向ける。


「おかしいですね」

「何が...おかしいの...?」


 私は呼吸を整えながらシルフに問いかける。


「この森には魔除けの結界を張ってあったはずなのですが、なぜここにスライムがいるのでしょう?」


 シルフが疑問の言葉を発してから、森の方で大きな爆発音が鳴り響き一人の青年が私の方へ飛ばされてきた。

お読みいただきありがとうございます。

よろしければご評価、ご感想お待ちしております。

次回は2月4日 19時00分に投稿します。

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