神が堕とされた、今を紡ぐ神話
「ん・・・?ふぁぁ・・」
いつものとおりに朝に起きる・・・が、いつものような白い天井ではなく、木で出来た天井である。
「?」
不思議に思いながら部屋をみると、ふと窓に視線がいった
「これ、人間種人間種の世界じゃない?。僕がどうしてここに?。っていうかなんで服もはぎとられてるの?」
「それはね・「誰っ!」っと」
勢いよく手刀を振り切るが空振り、目の前にいる少年が口を開く
「君が神類種神類種から堕とされたからだよ」
にこやかに言い切る
「僕の質問に答えて?君は誰?」半神人
「僕かい?僕はね、識ラセル者っていって名前はないんだ」
「次、僕は何で堕とされたの?」
「その質問を待ってた!それはね、・・・君が半神人半神人だからだよ!!」
「半神人??」
「そう!君は神と人が交わって生まれた出来損ないだったのサ!」
「僕が出来損ない?親すら知らないのに?」
「え・・・?」
「いつも見る光景じゃないとは思ったけども、それが何なのか、一体何を見てきたのかは僕にもわからないし、親の顔すら覚えていない。」
「ナルホドね、堕とされたショックによるものかどうかは分からないが・・・」
ぼそぼそと識ラセル者が言う
「まぁ、僕のやることは終わったし、ナニヨリ君の無事は確認した!僕は帰るけどなんかある?」
「僕は一体何なの?」
「ただの半神人。それ以上でもそれ以下デモナイ。ただの神になれなかった者ダヨ」
そういって識ラセル者は純白の4枚羽を出し、
「それジャアまたね?もう会えるか分かんないケドネ」
風を切る音とともに消えていった。
何かがわかるようで本質には触れなかった識ラセル者との「接触」
「っと、言い忘れてた。人間種に会うときは、ちゃんと服を着てねぇ?じゃあ今度こそサヨウナラ。いい人生を」
識ラセル者きえていった空に向かって
「僕が服着てないって早く言ってよぉぉ‼‼‼‼‼‼」
とにかく、波乱万丈な人生がここで幕を開けた