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にゃあものにゃあ  作者: ぱんだん
6/7

にゃあーーん

にゃあもはあれから赤龍のおじいさんの頭に乗ったり降りたりを何回か繰り返して、美味しい果物をとったり

ご主人が穴に落ちたと思ったら飛び上がってきて驚いたりしながらお日様が二回沈んでから。

ご主人は何倍もにゃあもがどれ位泳いでもたどり着けないくら位のお風呂を作り上げた。


「人間てすごいのぉ」


「にゃあー」


赤龍のおじいさんはずーっとお湯に使っていたけど

完成したらしいお風呂ですいーすいーっと泳ぎながら

魔法でえいっ!とお湯を足していた

にゃあもは頭に乗ったままむわっとした空気をかき分けて、一緒に泳いだ気分になりながら遊んだりした。


「にゃあも、鱗ももらったし明日には帰ろう」


赤龍のおじいさんがどっかに飛んでいって、大きな大きな鱗をもらってご主人は緑の森の中を白い夜に咲く花を見つけるまでにまた二つお日様が沈んでから

久しぶりにご主人の膝で寛いでいたらご主人はそんなことを言っていた。


にゃあもは赤龍のおじいさんとお話している時に色々なことを学んだ。

ご主人は人間だけど

人間はとても恐ろしいものがいて

赤龍のおじいさんは魔法をたくさん使えること

長い長い寿命の中で追いかけ回されるのにとても飽きてしまったこと

お風呂はぬるめがすきなこと

ご主人は少し人間じゃないのでは?と思うこと

このお風呂が広くなったからあと何百日かはここにいようと思うこと。

だからにゃあももご主人やマリーにゃん、メルシアのことをたくさん話した

興奮しててしてしと頭をパンチしても赤龍のおじいさんは怒らなかった。


でもとってもとっても真剣に一つ教えてくれた。


「我や、ちんまいおぬしよりも人とはとても短い生を生きる。人はとても移ろいやすくよく深くたとえお主の主人が少しばかり人間離れしていても、人は人を傷つけられる。それは身体であったり心である。我の持ちうるものは人には過ぎたものでも欲しがるものはいくらでもいる。お主も同じじゃ。ご主人をしっかりと守り、ご主人と共にあるのなら少しばかり気をつけよ」


にゃあもはただの猫だから

難しいことはよくわからないけど。

にゃあもはもう少し強くなろうとなんとなく思った。

ご主人は守ってくれるけど

にゃあもは強くなったのだから。いつかもっと強くなれるだろうとなんとなくそう思った。

読んでくださり、ありがとうございます。

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