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85、テコ入れ

「すまんがワシ等の相談にも乗ってくれんか?」


「私も相談があるニャ。」


「僕も相談に乗ってほしいですぅ。」


ヤックの話が終わると三人がそんなことをいい始めた。


「わかった、わかった、じゃあ、リュークから聞こうか。」


そう促して話を順番に聞いた。

予想通りみな売り上げの低下に悩んでいるようだな。

街の人口的には増えているし、ライバル店が多数できた訳でもないのに客足が減るのが理解できないのだろう。


リュークの場合は、他のダンジョンマスターが食えるモンスターが手に入れたからだろう。

となれば、高級路線に移項するとして、旨いモンスターを飼育して品種改良するしか方法はないか。

根気と人手が必要になる作業だが仕方ないだろう。


パペットを売ってやろう。

儲けなしの値段で構わないだろう、他のダンジョンマスターから稼いでくれればそれでいいからな。


ワスーレの場合は、とにかくメニューを増やすことだな。

こっちも高級路線にするという手もあるが、難しいか。

店の拡張、もしくはもう一軒店を作れないかな?


拡張はできるみたいだ、店の中を仕切って高級料理屋と定食屋に分けてしまえばよいだろう。


配下モンスターに料理ができるのがいてもたまの贅沢で高級店ならやっていけるだろう。

定食屋の方は、新人のダンジョンマスターの内、料理できないものが集まるからなくすのもあれだしな。


普段は定食屋、いつかは高級料理店となればいいのだ、配下モンスターもある程度自由にしているからそいつらも客として取り込めばよい。

この街に来るぐらいだから、配下モンスターの中でも高位のはずだ。

多少ダンジョンポイントの使用だろう。


巌鉄方はちょっと深刻だな。

鉄位までしか扱うことができないのだからな。

一部のモンスターは、性能面で劣るが鉄製の武器を作ることは可能であるし、元々武器や防具を装備した状態で召喚されることもある。


リュークやワスーレとは違いそう買い換えるものではないし、下位のモンスターに装備させるのだあれば、武器の質は重要ではなく、数とコストパホーマンス次第ということになる。

ある程度の需用はあるだろうが今までほどの利益はあがらないだろう。

どうしたものか?


付与術を教えるか?

それもいいが、ただでやる理由もないな。

そうだ、ゴーレムの改造を手伝う事を代償としよう。

コアをいくつか渡したら勝手に色々しそうで怖い気もするが。


まあ、こんなところかな、多少のテコ入れにはなるだろう。




「わかったニャ、頑張ってみるニャ!!」


「わかりました、やってみますぅ。」


「ゴーレムか、はよだせ!!すぐに出すのじゃ!」


1人テンションの違うやつがいるがやる気になったようだ。


「巌鉄、ゴーレムの情報は、きちんと報告してくれよ?」


「こんな面白そうなことができるなら構わん!作ること、開発することこそドワーフの誉!!さっそく取りかかりたい。コアを渡してくれ。」


「ある程度の物資は送るから、それ以上は自腹で頼むぞ。」


コアをを受けとると巌鉄はさっさと時分のダンジョンにかえって行ってしまった。


残ったワスーレ、リューク、ヤックと今後の物資の援助、交換できるモンスター、店の改装等を話しておこうか。


援助分は保有していないモンスターの番をいくつかもらった。

これを繁殖させて数を増やしていこう。





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