82、ゴーレム
スライムの研究と平行してゴーレムのコアの性能実験もしよう。
まず、ゴーレムを作る上で
重量100キロ以下であること
頭、胴、手×2、足×2がそろっていること
材質は問わない
ゴーレムコアが埋め込まれていること
ダンジョン内のみ機動可能
以上の条件を満たしている必要がある。
手だけ作るとかはできないわけだ。
取り敢えず、木で人形を作ってコアを嵌め込んで見ますか。
人形といっても丸太に釘で手足と頭として木材を打ち付けただけだが、基準はみたしている、これで動くか?
動けるようだな、しかし不思議な事に釘で腕を固定したはずなのになんで手が横に動くんだ?
手足が一本の棒であるから、そこは曲がらないようだな。
フム、接続箇所は関節と認識されるのか。
それに前後に動かすのは、割合滑らかに動くが横方向はぎこちないな。
無理矢理動かしている感じだ。
関節をきちんと稼働できるように作ればうまく動くようだ。
であれば、プレートメイルで試して見よう。
人と同じ位置に関節があるからうまく動けるはずだ。
ゴーレムコアの取り外しは可能なようであるし、思い付くまま実験だな。
プレートメイルにコアをつけてみたところ、うまく歩けないようだな。
中身がないからバランスが悪いみたいだ。
ウェイトのバランスもとる必要があるな。
内骨格でも入れれば安定するかも知れないな、そうだ、スケルトンをなかに入れたら………。
単なるスケルトンナイトになるだけか。
人間の死体を使ったフレッシュゴーレムあるが防腐処置の仕方がわからん。
取り敢えず、木で骨格を作って見よう、それから足まで砂を入れてみるか。
う~ん?ましにはなったが戦力としては使い物にはならないな、これだったらリビングメイルの方がましだな。
何が足らないのだろうか?
ひょっとして経験不足なのか?
コアが体に馴染んでいないのかも知れないな。
しばらく、慣らし運転としてラジオ体操をさせておこう。
次は四足歩行ができるか試してみるか。
試してだから簡単なものでよいだろう。
モンスターで骨を落とすものは、一式揃えて実験ようにストックしておいたはずだな、取り敢えずミニカウの骨でよいか。
問題は前足を手と認識してくれるかどうかだな。
機動はうまくいったようだが、後ろ足で立とうとするな。
やはり4足歩行は無理なのだろうか?
それともコアが骨格の稼働範囲を理解していないのだろうか?
これもしばらく様子見の必要がある。
ケンタウルスタイプはどうだろうか?
足が2つそろっていることが条件に入っているが増やした場合はうまく機動するだろうか?
ミニカウとコボルドの骨で試して見ようか。
しかし、骨ばかり使っているな。
これではスケルトンを作っているのか、ゴーレムを作っているのかわからんな。
ケンタウルスタイプの骨ゴーレムはなんとか機動した。
しかし、取り敢えず立つことはできたが、うまく歩くことが出来ないようだ。
慣らしでなんとかなるかな?
上半身であるコボルドの骨の部分はうまく作動できているからなんとかなるだろう。
全体的に見てゴーレムのコアが体に馴染むまでしばらく時間がかかりそうだ。
取り敢えず1週間ほど歩行訓練とラジオ体操をさせておこう。
パペットに記録をとらせて置いて検討する課題を見つけるとしようか。
ー1週間後ー
どのゴーレムもそれなりに動きは良くなっているな。
リビングメイルモドキはそれなりに使えそうな動きができるようになっているが、量産するほどのことでは無さそうだ。
これならスケルトンを鎧を着せた方が強いだろうな。
ミニカウの骨で作ったゴーレムは、失敗といえるだろう。
上手に二足歩行でラジオ体操をしている。
4足歩行の実験だったのだが………。
ケンタウルスタイプはうまくいったようだ。
取り敢えず並足位はできるようになっている。
まだ、まだ、訓練をする必要があるだろうがなんとかなりそうだ。
きちんと両手を作れば4足歩行も可能だということだな。
多分6足歩行や補助腕等でも問題なかろう。
荷台に足をつけた運搬車型やクレーンのようなものもできるだろう。
多少制限はあるが色々使えそうだな。
後は戦闘可能なタイプをどうするか研究する必要があるが少しずつデーターを集めていかないとな。




