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79、ダンジョンへ帰宅

さて、村の事は当面アサーガとクラップに任せておいて大丈夫だろう。

メインダンジョンに戻るとしよう。


ダンジョンエリア内では、ダンジョンマスターは好きに転移できるから戻るのは一瞬だな、楽でよいな。

なんとなく場所の地形がわかるから'石の中にいる'なんて事は起きないですむのがありがたい。



「ネス様、おかえりなさいませ。」


ダンジョンの上に作った城の執務室に転移するとマイヤーが出迎えてくれた。


「ネス様、御風呂になさいますか?それとも食事になさいますか?それとも………。」


マイヤーは微笑みながらそんなことを言ってきた。

なんか、新妻が旦那を迎えるような言い方だな、パペット系は進化するとそんな機能がつくのだろうか?



「それとも、報告をお聞きになさいますか?」


そんな事だと思ったよ。


「先に風呂を頼む。」


「わかりました、用意をして参ります。お待ちの間何か飲まれますか?」


「スパーリングワインはあったかな?後、ナッツかなにかつまみも頼む。」


「承りました、暫しお待ちください。」


ふう、やっと風呂に入れるな、しかし、机の上にある書類が気になるなるが取り敢えず無視しておこう。

久しぶりにうまい酒が飲めるな、エールは甘く温いし、ワインは水入りだったからな。

マイヤーが酒をもって来る間、ベランダに出て城下の様子を確認しておくか。


作って置いてなんだが、変な城になったな。

マヤの階段ピラミットの上に天守閣がのっているような形をしている。

城を中心に城下町ができかけている。


城下町を囲む城壁もほぼ完成しているようだ。

城下は種族単位でエリア与えてあるので個性的な町になりそうだ。

コボルドたちはゲルのような家が好みのようだ。

丸い家が整然とならんでいる。


ドライアードたちのエリアはまさに森のような感じだな。


ハニービーインセクティーは土山のような大きな巣、ギルマンたちのエリアは生け簀と高床式住居が混在したような感じだ。


これからも種族を増やしていきたいが最終的にどんな町になるのだろうか楽しみだ。


「ネス様、スパーリングワインをお持ちいたしました。」


ベランダで城下町を見ているとマイヤーが声をかけて来た。

その後ろには、メイドールたちがワインクーラーやグラスやナッツの乗ったお盆、小さめのテーブルと椅子等をもって控えている。

さすがマイヤーだ、気が利いている。

用意された椅子に座ると、グラスにスパーリングワインを注いで渡してくれる。


一口含むとパチパチとした喉ごしで喉の渇きを癒してくれる。

適温に冷やされていてうまいな、やはり、常温のものより断然うまい。


「マイヤー、何か変わったことはあったか?」


「幾つかございます。まず、巌鉄様、ワスーレ様、リューク様より一度顔を出してもらいたいと伝言を預かっております。」


そう言えばしばらく顔を出していないな、近いうちにダンジョン街にいくとしよう。

しかし、全員から呼び出しとは何かあったか?

ちょっと気になるからな。


「次に、コボルドの一部が特殊進化いたしました。」


特殊進化?

今まで進化した者は結構いるが、パペット系等の例もあるが、基本的に戦闘特化がほとんどだ。

通常の戦闘型進化では、特殊進化とは言わないはずだ。


「どのような進化をした?」


「今だクラスチェンジ出来ていなかった古参のコボルドに農作業や木工等の手伝いをさせていたところ、コボルドファーマー、コボルドウッドワーカー、コボルドウッドメーカー等の生系進化をいたしました。」


やはり、全てのコボルドには、個性があるようだな。

モンスターの肉を与えた場合、進化の最適化することは理解していたのだが、こう言う個性の出方もあるようだな。


これでパペットに頼らず開拓ができるな。

いずれダンジョンエリアになる予定地を先行開拓できるのが素晴らしい。


特に南や東の海の先にあるだろう島の開拓を早められるのがありがたいことだ。


「取り急ぎお伝えするのは以上です、生産状況等は机の上の資料をご覧ください。」


やはり、あの山は書類か、後で目を通すとしよう。

読みきるまでどれだけ時間がかかるかな?


取り敢えず風呂に入るか。





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