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63、宿屋にて

本日二話

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「その手を離せ!!」


怒声と共にピンクの物体が目の前を通りすぎた。


「家の子になにするんじゃ~~~~~~~!!!!!!!」


ピンクの物体の右ストレートが酔っぱらいの顔面に突き刺さる。


ドゴォォォォォンンンン!!!!!!


………え~と何が起きた?


光る頭、褐色の筋肉、輝く白い歯、たなびくフリル!!


「店長!!」


店長だと?あの怪物?


「ナニしやがる!」

「気色の悪いやつめ!!」

「囲んでやっちまえ!!」

「おお!!」


吹き飛んだ酔っぱらいの仲間がいきり立つ。

近くの席に座っていた男達も店長?を囲うように立ち上がった。

吹き飛んだ酔っぱらいも合わせて6人か。


「家の店は!!」ドガッ!!

「おさわり禁止!!」バシッ!!

「イエス、獣耳!!」ゲシッ!!

「ノー、タッチ!!」ボフッ!!

「わかったか!!」ドンガラガッシャン!!


瞬殺だな、この店長はなにものだ?


「バカなやつらだ、元Aランクの冒険者だぞ、此処の店長は。」

「獣耳を愛するあまり引退後、獣人の女の子の奴隷を集めてこの宿を始めたのは結構有名なのに店員に手を出すとは他所から来たやつらだな。」


随分ヤバイ所に来てしまったか?

ちょっと、此処を押さえるのは無理かもしれん。

少なくともあの店長は、ブレインイーターを使用して眷属化にするのは無理そうだ。

思った以上に強い人間が多く居そうだな。


奴隷を購入したらー教育を頼みたかったがあまり関わりを深くするとこっちがダンジョンマスターであることを見抜かれるかも知れないからな。

元Aランクであれば本人出なくても知り合いに鑑定スキルを持ったものがいて俺の偽装が見抜かれたらたまったものではない。

戦略を練り直さないといけない。


あの店長には、うちの最強戦力、修羅でも叶わないだろう。

数押しでも無理そうだ。

当面戦力強化に励むしかないな。


アサーガの村の側のダンジョンも強化する必要があるか。

下位のモンスターしか配置していないからな。

マップさえ作り上げれば突破されそうだ。

もう少し上位モンスターを揃える必要がある。

問題は、召還陣のコストだが、時間をかけるしか方法はないか。


防衛拠点と訓練施設を兼ねた下位ダンジョンも設置する必要があるな。

陸戦力はコボルドを中心としているので南窟ダンジョンで問題ないが、飛行戦力としてハニービーインセクテェーと水中戦力のギルマン用の訓練用のダンジョンを作るとするか。


宿屋については、マイヤーやメイドール達に教育を任せるしかないな。

出きれば経験者を購入出きればいのだが、奴隷として売られている可能性は低いだろうし、もしいたととしても経営者を失敗して奴隷になった様なものでは、宿屋を任せるには不安がある。


いや、こっちで経営面を握って入れば問題ないか。

立地には問題ないし、ダンジョンが開かれればおのずと客は来る。

しかも宿屋や店は独占できる。

開拓者としての特権だな。


ただ、防衛力をある程度持たせる必要があるか。

今みたいに酔っぱらいに絡まれることも想定しておかないとな。

辺境であれば力ずくで物事を解決しようとするやからが多いだろうし、盗賊、山賊等にも気を付けて置かないといけない。


付近のモンスターはこちらで制御できるので問題はないのだが、やはり、一番厄介なものは人間か。

しかし、人間の社会に入り込んで勢力を伸ばす予定だからな。

排除する訳にもいかないし、うまく利用していかないといけないだろう。

そう言った点ではアサーガやクラップ等は貴重な人員だ。

もう少しこういった人員を増やした方が良いだろうが、あまり社会的地位があると面倒か?

村の人口も増やす必要があるな。

開拓するのは、パペット達を動員すればさほど問題はない。


スラムから10人前後位募集をかけるか。

かわいそうだがブレインイーターで眷属になってもらえばよいだろう。

開拓する上で一番の問題は食糧だが、これはダンジョンから持ってくればよい。


後は、獣人の奴隷の購入すればよい。

奴隷は裏切ることはできないし、獣人を集めておけば、国とけんかになった時でも獣人の解放という旗を掲げられる。

大義名分はあった方がよいからな。


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