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51、村の発展を目指そうか。

アサーガの話を聞いてちょっと引いている俺がいるのだが………。

思った以上に重い話だった。

何とかその女に復讐を………。



て、違うだろうが!

ある程度復権をさせてやればそれはそれで役に立つだろうが、それ以上に気になる点があった。

絶対その女転移者だろう。

しかも乙ゲーに入っちゃいました系の!!


さてどうするかね?

後で他のダンジョンマスターたちと相談する必要があるな。

まあ、アサーガの話ではさほど勉強が得意では内容だし、手芸や料理等の技術をもっているわけでもなさそうだ。

特に料理をするときに胡椒や砂糖等の高級食材を大量に求めたり、ショウユやミソ等よくわからないものを探させたりするくせに家庭料理だとかほざいているらしい。


向こうでは簡単に手に入るものでもこちらでは違うと言うことすら理解できないようだな。

それにあくまで乙ゲーの中にいてモテモテを目指すそれだけのことしか考えていない。

ゲームとして完結した後はどうなったかを想像できないのだろう。

多分今ごろはアサーガの代わりとして王族になるための教育を受けているだろう。


アサーガが10年近い年月をかけて学んだことを一気に詰め込まれているのだろう。

であれば、当面は、それほど影響は出ないと思うが………。


問題は彼女の能力だな。

転移してきたとして若返った可能性はないのか?

いわゆるオタク系知識を持ち合わせているのか?

経済的能力は?


今考えてもわからんか。

情報を集めないとな。



さて、アサーガの過去に関することはこのぐらいにしておこうか。

当面の目標としては、この村の発展かな?

50人ほどの開拓村をどうするかだが、なにか特産物を作るべきか?

胡椒等の香辛料とか砂糖の生産とかはダメだろうな。

元侯爵の家柄といっても現在は準男爵であり、領地はこの村のみ、付近は切り取り放題だと言うことだが、そんなものが取れるとなると下手をすると国が動くからな。

ある程度逆らえる力をもってからにするべきか。


あ、そうだ!

ダンジョンを設置しよう。

下位ダンジョンコアを放置したままだったな。

あれを設置しよう。


ダンジョンがそばにあれば、冒険者たちがやって来るだろう。

それを目当てに商売をすればよい。

後は、宿やとか商店とかだな。

独占できれば十分な収入源となるだろう。


後、支援できることは?

食糧を支援することも考えたのだが、多少ならば問題ないが、大量になるとどこから運んだという問題が出てくる。

近くの村は1つしかなくその村を通らないと他所にいくことはできない。

後は、村の農地を見れば大体の生産量がわかる。

変に増やすのは問題だろう。


また、人口の問題もある。

約50人の人口ではやれる範囲が限られる。

増やす必要があるが、ブレインイーターを寄生させていないものを中枢に入れるのも気が引けるな。


しかたない、不足分は奴隷を購入することにしよう。

アサーガの資産だけではきついだろうからこちらから援助する必要があるがある程度軌道にのるまでの間の話だ。



そうだ!ポーションならば問題が少ないだろう。

薬師と言う俺自身のアンダーカバーもできるし、実際の作業はパペットにでもさせればよいだろう。

森林地帯は各種ポーションの材料もとれるしな。

ちょうどいいだろう。


ポーションならば他の地域にも販売は可能だろう。

この村でも栽培できるかな?

できるのであれば、ダンジョンから材料を送ってもごまかせるだろう。

多少多くても回りの森から採取したことにすればそう問題視されないだろうからな。

問題があるとするならば、ポーションを入れる入れ物だろうか?

大きな町にでもいく必要があるな。

その辺は、アサーガに頼んでおこうか。

それなりの伝もあるだろうしな。

何とかしてくれるだろう。


一度送り出して見るか。

奴隷も仕入れたいしな。













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